ショーケンの歌に震える昭和40年男。

多くの昭和40年男はショーケンを役者として評価していることだろう。『太陽にほえろ!』や『傷だらけの天使』の彼は、俺たちにカッコいい男とはこうあるべきだと教えてくれた。昭和を代表する役者の1人には違いないが、僕にとっては歌手としてのショーケンの方が影響は大きい。もっとも憧れていた高校時代は、むしろ役者のショーケンはいらない。ロックだけに生きてほしいなんて願っていたくらいだ。

ショーケンショーケンの歌に興味を持ったのは、渋いロックに背伸びし始めた頃だった。主に洋楽にむさぼりついていた僕だったが、柳ジョージさんやBOROさんを好んで聴くようになり、当初は彼らと同じ捉え方をしていた。2人の曲をうたっていることもあり、2枚組のライブアルバム『Shanti Shanti』を買ったのだ。今回購入したこの『熱狂雷舞』とさんざん迷ったのが昨日のことのようだ。

当時の僕にとっては、キヨシローさんと並んで国内ナンバーワンシンガーとして君臨していた。バンド活動がすべてだった僕の10代は、日本語でロックを歌う壁を実感しながらも努力を繰り返していた。そのいい手本になったのがショーケンであり、キヨシローさんだった。高校時代の歌い方には2人が色濃く入っていて、今考えるとモノマネみたいでカッコ悪い(笑)。

音がよくなって、さらに紙ジャケでリリースということで、あの日さんざん悩んだことを思い出し、購入したのである。あまり好きでないのだが、急げ急げとネットでポチッとしてしまった。届いたジャケットの小ささに、今さらながらレコード時代はよかったなと思わされた。それでも30年以上前に悩み抜いたジャケットが手元にあることはうれしく、早く針を落としたい…、じゃなくスタートボタンを押したい。ゆったりと呑みながら、しかもある程度の音量で聴きたい。となると、休みが取れた昼間ということになり、しばらくは無理そうな状況だ。50歳になっちまう前になんとかしたいが、今のところその可能性は極めて低い(泣)。

もしもショーケンの歌にキチンとふれていないタメ年男がいたらおススメするぞ。いしだあゆみさんと仲がよかった頃の『Shanti Shanti』がいいだろう。なんとデュエットが聴けるのだから貴重なライブアルバムで、選曲もショーケンのベスト盤と言っていい内容だ。

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3件のコメント

  1. 追伸
    YouTubeにUPされている、夜のヒットスタジオでの萩原健一『ハロー・マイ・ジェラシー』のベスト・パフォーマンスを40年男は是非観るべし!
    おまけは演奏後半、画面左後ろに映る黄緑色の衣装の小泉今日子。

    • 肩かしてください(笑)。つぶれるまで呑む、呑んで〜呑んで〜呑まれて〜呑んで〜ってくらい呑む。最近そこまで呑ってないなとヤザワさんのコメントで反省しました。今夜はイベントの打ち上げで玉砕します。
      『ハロー・マイ・ジェラシー』の情報ありがとうございます。

  2. あの頃のショーケンは最高やね。男が男に惚れるってやつ。
    この“雷舞盤”聴きながら、また呑んだくれようぜ!
    ♫酔って北村がつぶれたら 俺のこの肩かしてやる♫

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