『龍が如く』をつくった男。

いやはや、ホントにこの本の取材はスゴイ出会いを運んでくれる。自分で
立ち上げておいてなんだが、タメ年ということで雑誌に興味を持ってくれて
インタビュー取材が実現していくのだ。ジャンルフリーに飛び込んでいけるのが
いいね。現段階でメジャー誌とはいいがたい(見てろよっ!!)が、見本誌を
見ていただくと「おっ」と思ってくれる方が少なくない。うちの会社が得意と
してるバイク雑誌の経験であるが、誰もが知っているというレベルにいくには
売れ行きだけでなく経過時間も大きなファクターであるから、地道にがんばる
しかないのだ。

雑誌が持っている社会全体への影響力というのは、たとえばAKB48と比べれば
まるで比にならないくらい小さなものである(笑)。であるが、手にした人の心への
インパクトは大きなものだと信じて送り込んでいる。人数×インパクト量で雑誌の
意義は成立するのだ。それには良好な取材が不可欠であり、そのまま本のつくりの
良さに繋がり、有名無名の問題でなく取材を受けようと思ってもらえる場合が
多々あるということ(うわーっ、自画自賛)。もちろん、『昭和40年男』に出たいと
誰もが望む、名実ともに評価される日が1日でも早く来る日を目指して、編集部一同
精進している次第です。って、なんの話だ。

そうそう、今回もとんでもない男たちのインタビューが次々と実現している。昨日は、
ゲームメーカーのセガで活躍する名越さんという人物で、本当にバリッバリの
仕事人間のインタビューだった。『龍が如く』という大ヒットゲームを作ったことで知られる
ゲームクリエイターで、有休や代休なんざ入社して20年以上経つというのにほとんど
取ったことがない。取り方もわからないという(笑)。結婚式の日も終わった後出社した。
骨が折れてもテーピングで出社した。ど迫力の言葉が並んだインタビューであるが、
本人はいたって温厚な方でありとてもいい話が聞けた。スゴイやつというのは
いるものである。話をうかがっていて確信したのは、ヒットするところに必ずあるものは
汗だということ。動いて動いたうえで見えてきた現象を組み合わせて、必死になって
考えて、そこにセンスや実力、経験を振りかけて、はいっ、ヒット作品のできあがりだ。
今回の記事はその過程にあったおもしろい話が満載の原稿になることだろう。
仕事人間にとっては必見だね。

学ぶところが多く、またすごみを持った方でもあり、こういうタメ年と会うと刺激になる。
考え方のベースに自分との共通項もたくさん見出せて、大満足の1時間30分だった。
今の悩みは、こうした仕事人間のページとして新連載をスタートさせるか、既存の企画で
いくかである。どちらにしても大いに悩むことは間違いナシで、答えは次号の誌面で
お送りします。

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