仕事のリタイヤを考える昭和40年男!?

開発者

この写真は、先日の取材対象者たちでいい話をたくさん聞かせてもらった。ヤマハの名車セローのデビューに関わった面々で、今年30周年とのことでページをつくることにしたのだ。興味のある方は来月6日発売の大人のバイク雑誌『風まかせ』をご覧いただきたい。なのでここではその内容には触れられないが、ここでは仕事のリタイヤについて考えたい。

というのも、写真右で微笑んでいる今回の取材の主役、開発を担当した近藤さんが先月定年を迎えたのだ。18歳で入社して以来、ヤマハ一筋で先日60歳を迎えて会社を去った。僕らの10個上の方が、もう仕事を引退するのだからそのまま昭和40年男は焦る。あと10年で引退して、悠々自適で食っていける者なんかそうそういないだろう。なんらかのカタチでお給料をもらえるように動くことを考えている昭和40年男がほとんどではなかろうか。近藤さんの場合は新天地よりの誘いがあったそうで幸せな部類だろう。昨今は、再雇用制度が多くの会社に適用になりつつあるようだが、よく聞くのは1年ごとの契約になり、給料の激減と職場での立場に苦しむとのことだ。だったらとキレイさっぱり60歳で辞めて、退職金を株で運用しようとしたところ大失敗なんて先輩もいる。

近藤さんは会社に強い感謝の気持ちを持っていらした。これは本当に幸せなことだろう。男の人生に占める仕事の割合は大きく、特にこの世代の方々はいわゆる仕事人間が多い。その人生をよかった、いい会社だったと振り返れるのは素晴らしいことだ。そしてそれは会社によるところも大きいかもしれないが、なにより大きな要素は自分自身だろう。常に全力で仕事にぶつかったからこそ得られた結果だ。

さて、僕はどのように仕事をリタイヤするのだろう。みなさんもそうだろうが、50歳となるとグーンと現実味を帯びてくる。が、そこへと向かって今出来ることを全力でやるしかハッピーリタイヤはない。これまで以上にどん欲に新しいことにチャレンジする10年を過ごすことが、ハッピーリタイヤへの一番の近道となるはずだ。近藤さんの笑顔を見ていて、そう強く確信したのだった。

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2件のコメント

  1. あっ、オレは86フェーザーの他に89セロー(3RW1)も乗ってます(^^)
    素晴らしいバイクを開発していただいて、近藤さんに感謝ですm(_ _)m

    • セローオーナーですか。素晴らしい。
      僕も1度は所有しようかなと検討中です。

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