124万人。

昭和40年男は全国に88万人といわれる。
これに対して、男女合わせて124万人が今年の新成人だったとのこと。
この情報にはメディアで触れた方もさぞ多かろう。
国内人口の1%を切っているとの騒ぎもずいぶん聞かされた。
僕も子供が1人なんで偉そうなことを言えないが、コイツはすごいことだね。
最近では人口7,000万人時代なんて文字が躍ることも少なくないものね。
減少に歯止めがかからない、この傾向は残念ながらどう手を打っても避けられないだろう。

僕たちが社会人から引退するのが65歳だとすると後20年だ。
テレビの中でにこやかにしゃべっている新成人たちが40歳となり、
社会の中間管理職者に向かってまっしぐらにがんばっていることだろう。
彼らによって我々が受けることのできる社会保障が決まってくることになるが、
この数の問題はとてつもなく大きいのは言うまでもない。
単純な話、1人あたりの面倒を見る老人の数が増加の一途を辿っていくのだから。
そう考えると報道を見ながらなんだか申し訳ない気持ちにさえなってくる。
世田谷の成人式場でウルトラマンが大活躍しているのを見たけど、
45歳のウルトラマンがお祝いを述べている様子に
なんだかちょっとこの気持ちに拍車をかけられたようにも感じた。

今年は報道規制があったのか、乱れた式の放送はあまり見かけなかった。
毎年見せられるディズニーランドでのお祝いや、どこぞの市長が
AKB48の曲を披露するというなんとも安っぽいものが繰り返し流されていたな。
自分のときをちょっぴり思い出した。前日に先輩がお祝いだといって、
朝まで呑みに連れ回してくれたおかげで式場へ行く太陽のまぶしかったこと。
中学の仲間との再会を会場の周りで楽しんでいるうちに、式が終わってしまったこと。
やはり中学の仲間との大騒ぎと、3次回までやってしまったことでの翌日の重度の2日酔いとか。
25年も前のことだったのだ。

今の成人たちに比べれば社会は断然明るかった。
みんな希望に満ちあふれていたし、僕も地球を背負って大暴れしてやるなんて
本気でほざいていた。すまぬ新成人たちよ。
もうちょっとがんばるからあなた達も希望を捨てずにがんばってくれ。
…と、複雑な思いで見た、昨日の朝の成人式報道でした。

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