ホンダ製のチョコレート!?

ホンダ製チョコ先週末のバレンタインディを、いまだにときめきを感じて過ごした昭和40年男はどのくらいいるのだろうか?

このイベントに一喜一憂するようになったのは、小学生の高学年くらいからだった。気になるあの子はくれるだろうかと、下校まで期待を込めて待っていたりしたものだ。やがて本格的に女の子のことが気になる年頃になると、この日は運命の日になった。ほぼ玉砕だったが…。

そしてやがて彼女が出来てからは2人で過ごす日になった。かつてのようなドキドキしながら待つ日でなく、安穏と過ごす時間に変化した。そして結婚した後はまったく盛り上がりはなくなり、普段と変わらないただの1日になって過ぎていく。それでいい、もうすぐ50歳なんだからバレンタインもないだろうと諦めていた僕に、ラブラブなチョコが届いた(嘘)。

加齢による変化なのだろうか、なんだか苦いチョコが食べたくなった。甘いモノが苦手な僕にしては極めて珍しいことで、それを女房に伝えると、この世界のホンダのチョコレートを「バレンタインだね」と手渡してくれた。さすがっ、バイクの仕事を多くこなす僕の心をわかっているな。って、ンな訳はないか(笑)。

きれいに並んでいて食べるのがもったいないくらいだ。こうしたクオリティはさすが日本だなとうれしくなってくる。なんでもレストランプロデュースのものらしく、その店名がホンダとのことで、それぞれのチョコレートの解説がされているカードが入っている。小学生の頃にもらったチョコレートからはずいぶんと進化したものだなと感激しながら、深いビター味ってのを1つ頬張ってみた。甘っ。やはりチョコレートは甘いものなんだが、苦手な感じはしなかった。これまた小学生の頃からの進化に感動しながら、ひとまずこの1つだけでやめておいたのは、たくさん食べると鼻血が出ちゃうからだね。

百貨店のスイーツーコーナーはどこも拡大しているように感じられ、その価格もずいぶんと高騰しているように見える。旨そうだなと思うことがあるのも正直なところだ。そして今や、男がスイーツを楽しむのはカッコ悪くない時代である。浅草秘密基地の舞台となっているショットバー『FIGARO』のマスターも大の甘い物好きで、彼にいわせると僕はやせ我慢して甘いものに手を付けないのだと言われる。男がスイーツを楽しまないのなんて古いとも。うーむ、ビターテイストのチョコレートのうまさに、チョッピリマスターの言葉に傾きそうだったが、もうしばしはハードボイルドな男でいよう。もしかしたらやせ我慢なのかもしれん。

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