新幹線に揺られながら。

とらや今日よりは西へと向かい、新年の挨拶回りの仕上げだ。神戸の大切な先輩のところも訪ねるから、昨日は銀座三越に行き手みやげを物色してきた。若いスタッフもいるから洋菓子にしたいとウロウロしたのだが、洋菓子で東京らしさを演出できるものが見つからない。「うーむ、やっぱり和菓子かな。それともおせんべいがいいかな」と悩んでいると、まるで番長のように一番奥にとらやが鎮座していた。まるで別格扱いの大きなコーナーに吸い寄せられていく。店員さんもビシっとしていて気持ちよく、結局は一番無難な選択になってしまった。

「のしはどうされますか」
「さすがにお年賀はないですよね」
「そうですね、寒中見舞がよろしいかと」
「ありがとうございます。そうしてください」
とってもカワイイ若い店員さんだが、しっかりとした話し方がまたまた心地よく、包装してのしを貼るその所作の美しいこと。老舗ののれんってこういうことなんだなとうれしくなった。お金を払う価値を十分に感じさせてもらい、お馴染みの黒の手提げを受け取ったのだった。

この手提げと3日分の着替え、パソコンを詰め込んだ重いカバンを持ち、途中下車をしながら多くのクライアントなどなどをめぐるこれは旅だな。節分前に新年の挨拶を終えることができそうで、今はホッとしている。楽しい新年会もひかえていて、これまたやっと終結である。「遅ればせながら、明けましておめでとうございます」なんて、笑顔で乾杯している僕がきっとそこにいる。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. 初めてとらやの手さげを見た時とてもお菓子が入っているとは思えず、「タイガーバームかな?」とか思ってしまいました(^_^;)

    • すげー、でかいタイガーバームですね(笑)。

コメントは受け付けていません。