大編集後記その七。土曜日のお楽しみ『クイズダービー』。

いい週末を過ごしてますか? 今宵は明日からの新しい1週間に備えて『昭和40年男』の最新号 (vol.28) と晩酌でゆるりと過ごしましょう。では今日も大編集後記をいかせていただこう。

S124-125

連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では昭和51年をフォーカスした。この年に伝説のクイズ番組『クイズダービー』がスタートしたということで、検証ページをお届けしている。最高視聴率はなんと驚きの40%を超えたというのだからスゴイ。そしてこの数字の裏には、当然ながら現場の熱がたんまりとこもっていたのである。番組のプロデューサーだった副島さんと、構成や問題作成を手がけた菅谷さんのお二人に話を聞いた。

♪ロートロートロート♪のCMテーマ曲は、今になってもいいイメージが残っている。明日が日曜日といううれしさに包まれながら、六畳の居間で楽しんだ家族団らんのほのぼのとした想い出からだろう。夢中になって見た小学生にとって、大橋巨泉さんといえばこの番組だった。後には『11PM』こそが巨泉さんとなるのだが (笑) 。絶対的なエースのはらたいらさん。三択の女王・竹下景子さん。そして滑りの篠沢教授となんとも味のあるレギュラー陣に、家族4人の会話がはずむ番組だった。それにしても当時のテレビは素晴らしい。小学生が夢中になって観る番組を、父母も楽しんでいたのだから。

支えたのは天才・大橋巨泉さんによるのだが、当時はそんな意識で観ていなかった。進行のうまさやテンポの良さ、前述の3人を含んだ回答者たちの活かし方など、今思い出してみると天才っぷりに唸る。お二人によって名司会ぶりの秘訣が語られていてますます唸る。そしてズバズバと当て続けていたはらさんの努力や意識についても語られていて、今さらながらそうなのかと感心させられる。

僕らの土曜日を盛り上げてくれた番組の舞台裏から、明日への元気をたっぷりとチャージしてほしい。
 

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