まな板に喜ぶおっさん。

まな板義母からちょっと早い誕生日プレゼントが届いた。このまな板である。単体で写真を撮ったらなにがなんだかわからず、もう20年以上愛用しているマイ包丁と一緒にパチリと収めた。雑誌の紹介記事が添付されていて、オバマさんが来日した時に話題となった銀座の名店『すきやばし次郎』の小野二郎氏が40年以上使っているそうだ(驚)。

かつてバイトで包丁を握っていたことが若干ながらあり、木のまな板の使い勝手が素晴らしいのは知っている。だが手入れがとにかく面倒で、さぼるとばい菌の温床になってしまう。クレンザーでごしごし入念にこすって、翌日までしっかりと干す。天火にさらすのも出来るだけ頻繁に行なう。たまにしか料理をしない現在、それだけの苦労をしてまで木のまな板なんてただのわがままだとプラスチック製のまな板で我慢してきた。

木のまな板の魅力は歯あたりの柔らかさだ。そして木の感触と紹介されているコイツを、さっそくネギの小口切りで試すと素晴らしい感触で、長いことプラスチック製を使っていたせいか初めは違和感すら覚えてしまった。しばらく切っているとかつての感覚が蘇ってきて快感に変わり、うれしくなった。もう一生プラスチックには戻れないだろう。それにしても、ずいぶん前から存在していたのになんで知らなかったのか。それもそのはず『通販生活』でしか買えないとのことなのだ。

このまな板は『業務用ゴムまな板  厨人(くりやびと)』と名乗っていて、宣伝みたいになってしまうがアサヒゴムが開発したもので、丈夫なゴムに天然の木粉を配合しているとのこと。競合品とは間違えるなとしている。9,072円はまな板と考えるとちょいと手が出ないはずだが、そこで効くのは小野さんによる紹介記事だ。伝説の寿司職人と同じまな板を使えるとのことなら、僕はこの金額を払っていたかもしれない。

『通販生活』だけとの販路はターゲティングを考えるとバッチリで、小野さんによる紹介といい、義母は戦略にすっかりとハマリ僕にプレゼントしたわけですな。うーむ、ビジネスとは面白いものだ。

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