カワサキコーヒーブレイクミーティングとは? その弐

カワサキの熱狂的なファンたちを攻略しようと
『カワサキバイクマガジン』なるメーカー限定雑誌のアイデアを思いつき、
トントン拍子に進んでいったことはわりと最近ここで書いた。
先日のTOKYO MXでも『昭和40年男』についてキャスターの方に聞かれたのと同じ話だが、
なんでこんなに対象を絞り込むのかというのが当時の業界内の反応であった。
ちなみに最近僕は絞り込みという言葉に“?”を感じ始めている。
それは『昭和40年男』をリリースして確信となったのである。
これは“絞り込み”でなく“創造”なのだ。これはまたいつかここで語りたいと思う。

さて、現在のと同様、『カワサキバイクマガジン』でも読者ミーティングを仕掛けてみた。
関東圏のライダーにとってなじみ深い、箱根の大観山に読者集まれと呼びかけたところ400人ほどが集まった。
中身はいたってシンプルで、出会いの場所を提供しただけである。
ジャンケン大会で協賛各社から頂いた賞品を放出し、記念撮影をして雑誌に掲載するというもの。
まんま“宴”と同じである。

その記事をみたカワサキのイベント担当者が声をかけてきたのだ。
「一緒にやりませんか」
どこぞの遠い国で、休日の早朝にライダー同士で集まってお茶を飲み
家族サービスのためまだ早い時間に家に帰るという習慣があるとその担当者は言う。
そんな気軽なイベントをやりたいと。
それで1998年の春に九州は大分県で始めたのが第1回カワサキコーヒーブレイクミーティングであった。
おーっ、やっとここまできたか。
以来、北は北海道から南は沖縄まで、一昨日で83回を数える長寿イベントとなった。

さっ、昨日の冒頭に戻ろう、白馬47スキー場は晴天に恵まれ、サイッコーに気持ちいい天気だった。
僕は参加者の楽しそうな表情を狙うカメラマンであり、なんてったって進行を担当するスーパーMCである。
このイベントだけで83回もしゃべっているということになるのだから、いやいや年月というのは恐ろしいよ。
昨日は『昭和40年男』の第3号の夏特集(P69〜71)で取り上げた鶴田竜二さんが駆けつけてくれ、
急遽トークショーを行なった。
彼のチームは、31日のロードレース全日本選手権に参戦するから
めいっぱいの応援をみんなで捧げたのだった。

各種のイベントをこなして最後のご挨拶だ。
「今年もありがとうございました。また来年、元気な笑顔で再会しましょう」
なんかね、早いけどもう気分が暮れに突入した瞬間だった。
バイクイベントは3月から始まって6月をのぞき10月までに、ほぼ集約される。
日曜日のほとんどがイベントといっても過言でなく、こうした主催イベントだけでも
カワサキコーヒーブレイクミーティングの7回を含めて今年は13本あった。
毎年毎年こんな調子で過ぎていくのだから、月日も早いよね。
馴染みの来場者から「来年もよろしくおねがいします」と言われ「よいお年を」と返す。
運営サイドの人間たちとも「今年も終わりましたね」と交わす。
爽やかな風には申し訳ないが、なんだか完全に年末気分になっしまうのも仕方ないでしょ。

おっといけねえ。
僕にはまだ『宴』があるし、小さな集いであるが毎週月曜日の浅草秘密基地があるじゃないの。
今年もあと2ヶ月半です。
みなさん、突っ走ろうね。

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