カワサキコーヒーブレイクミーティングとは? その壱

昨日は、バイクイベントの仕事で長野県の白馬に行ってきた。
高い空に筆書きしたような雲が浮かび、爽やかな風にススキが揺れる。
秋の気持ちよい気候に恵まれ、およそ1,500人ほどのライダーを集めて開催したのだ。

いい機会(?)なので、ちょっとバックボーンを含めて解説をさせていただこう。
僕の会社はバイク雑誌を中心として、バイクにまつわるあらゆる仕事をしている。
街のバイクやさんのチラシづくりから、大手メーカーさんの言っちゃいけないような踏み込んだ仕事まで、
とにかくバイクとともに歩んできたといっても過言でない。
もちろんこれからもがんばっていく。
国内4メーカーであるホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキは
そのまま世界の4メーカーとして君臨するシェアを持つ。
そんな立派な会社から仕事をもらっているのは幸せである。
どのメーカーとも親しく、また厳しくお付き合いさせていただいていて
それぞれの個性に合わせた仕事をしているつもりだ。

ホンダはなんてったって世界でトップシェアを持つメーカーである。
おもしろいことに、クルマではわりとやんちゃなイメージをもつメーカーなのに、
バイクではとても紳士的というか、スキのないバイクづくりをする。
トップメーカーの象徴なのだろうか、丈夫なバイクが多いのも特徴かもしれない。

ヤマハはバイクブーム全盛期にホンダと“HY戦争”といわれる仁義なき戦いを展開した、
唯一のライバルメーカーといっていいだろう。
センシティブなバイクという意味ではホンダ以上のモデルが多い。
改良に改良を積み重ねたロングセラーモデルが多いのも特徴であり、武器である。

スズキは安くて早い(笑)。
名物社長の鈴木修さんが語る「うちは中小企業」という言葉のとおり、
下手なこだわりよりもユーザー視点というスタイルだ。
無駄を一切省いた“チョイノリ”なる低価格スクーターを世に出したときは誰もがブッたまげた。
そしてやるとなったときの開発スピードがものすごく早く、集中力があるのだ。
一方で皆さんも耳にしたことがあるかもしれない“刀(カタナ)”や
最近では市販最速モデルとして君臨する“隼”など、
ブッたまげるモデルがあるのがおもしろいメーカーである。

そしてカワサキだ。
4メーカーの中で唯一50ccスクーターを作っていない。
昔は「ものすごく速いが、曲がらない、止まらない」とまで言われたモデルを世に送り出すような
やんちゃなイメージがもっとも強いメーカーである。
ちなみにキカイダーでも使われていたマッハがそれなのだけどね。
でかくて速くて男性的。乗れるもんなら乗ってみろと言っているようなマシンづくりに
熱狂的なファンが多いのは大いなる武器である。

おいおい、イベントの話じゃねえのかよと突っ込まれそうだが、まあまあお立ち会い。
さらにそれるが、ブログを毎日書く中でこうした自分の周囲を整理するという行為はとても楽しいことだ。
皆さんとできるだけお近づきになりたいからと赤裸々に語っていたりもするから、不愉快に感じる方もいるでしょう。
でもね、それがブログの武器でもあるわけで、普段せっせと作っている雑誌に比べて
プライベートが許されるメディアに書くという行為が楽しいのであります。
もちろん、仕事の立場を利用しているのだから
あまりにも身勝手な私見は垂れ流さないようにしていますが、
お付き合いいただければ幸いですというスタンスだね。
雑誌は全知全能(足りなくて困っているが)をかたむけて制作するわけで、この違いは大きいのですよ。

って、なんの話だっけ。そうそう、国内4メーカーの話だ。
それぞれの特徴をつかみ、できる限りのお手伝いをさせてもらいながらおまんまを食べている。
そのもっとも得意としているのが、現在は7つのブランドを作っている雑誌ということになる。

ちょっと長いなあ、明日に続けちゃおー。

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