『ステレオ太陽族』vs.『NUDE MAN』。サザン対決 第2ラウンド!!

誌面連動企画の「3番勝負!」は、夏といえば彼らだろうということでサザンオールスターズ対決とした。さあ、ジャンジャン投票してほしい。

第2ラウンドはアルバム対決だ。サザンは本当に捨て曲がなくて、アルバムを通して聴くことこそが醍醐味である。だがはサザンのアルバムを一枚も持っていない (笑) 。だってね、周囲のヤツが必ず買うから、借りてきてTDKのADに入れればそれでOKとなるのだ。初期のアルバムはほぼ全てそうしてコレクションした。今回の出題となった2枚は、高校時代はクラスで半数近くが楽しんでいたのではないだろうか。

1405_3ban-03『ステレオ太陽族』が発売となったのが、高1 (1981年) の夏だった。針を落とすといきなりアメリカ西海岸の風がさわやかに吹いてきて、全編に渡って当時のAORブームの影響が色濃い。「My Foreplay Music」と「素顔で踊らせて」がCMナンバーになって、高1の僕らに衝撃だったのはユニチャームに起用されたことだろう。「勝手にシンドバッド」で大騒ぎをしていた桑田さんからは大きく脱皮して、大人の男を演じた気がした。捨て曲がないとはまさにこのアルバムのことじゃないかと感じながら聴き進めていくと、オノ・ヨーコやマーク・チャップマンまでが登場する「Big Star Blues」から「栞のテーマ」で幕を閉じるハイライトがあり、楽しいアルバムである。

1405_3ban-04一方の『NUDE MAN』は翌年 (’82年) の夏発売で、やはりクラスには所有者がウジャウジャといた。発売直後にADに収められ、高2の夏を大いに盛り上げてくれた。ド頭は前作とは打って変わって黒っぽいロックナンバーでありながら、さすがの桑田さんメロディが炸裂する。未だにカラオケでお世話になっている僕だ。原坊の魅力にやられる「流れる雲を追いかけて」や「逢いたさ見たさ 病める My Mind」なんて隠れた名曲の数々に、なんと言ってもこのアルバム最大の見せ場は「来いなジャマイカ」だ。“Under hair にちょいとピンカール” とか “ラスタで決めよう” とか、さすが桑田さんと高2の僕は唸りっぱなしだったのだ。

昭和40年男の高校時代の夏を大いに盛り上げた2枚に、さあ決着を付けてくれ。
 

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