大編集後記その八。セイントフォーの血と汗と涙。

毎号、昭和40年男たちの胸を熱くさせている連載インタビュー企画『俺たちのアイドル』は、セイントフォーの岩間沙織さんが登場だ。美しいレオタード姿に、きっとみなさんは目を奪われていることだろう。えっ、まだ買っていないって? そいつはこれからの人生にとって大きな過ちになるぞ(笑)。今すぐ書店にGoだっ!!

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予算をガンガンつぎ込んでデビューさせたのは昭和59年のこと。カッチョよく仕上げられた『不思議TOKYOシンデレラ』で、飛んだり跳ねたりしながら歌う姿をきっと記憶してることだろう。ずいぶんとしんどい思いをしながらレッスンに励んだことが語られていてて、記事の冒頭でいきなり、膝にしょっちゅう水が溜まってしまい、それでも練習を繰り返したと告白している。

この次のページでは、当時の貴重な写真が何点も使われていて、その中には練習風景もあって、これがまるでスポ根丸出しで凄まじい。アイドルとはここまでやる時代になっていたのだなと、今さら驚かされた。岩間さんは「生きるか死ぬか」との表現までしていて、華やかなシーンの裏にあった壮絶な努力と覚悟が見える。少しでもセイントフォーの記憶があるなら、ぜひ読んでいただきたい根性語録の数々だ。

現在も岩間さんは女優として活躍中の、1つ年上の魅力的な女性で、その若々しい姿も俺たちには刺激になる。去年にはセイントフォーの復活ライブもやり遂げて、やはり飛んで跳ねてファンたちを喜ばせたそうだ。バイクに乗り、マラソンにもチャレンジし、そして目指しているのは70歳での側転だと言うのだから恐れ入る。老け込みそうな昭和40年男たちよ。彼女の言葉と瞳に刺激をもらい、さあ今すぐ立ち上がれ。充実の6ページは涙なくして読めない。

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