【S40News!】国産パーソナル3Dプリンタ『Value 3D MagiX MF-1000』。

ムトー_MF-1000_01

ムトーエンジニアリングは、パーソナル3Dプリンタ『Value 3D MagiX MF-1000』を発売した。

3Dプリンタはコンピュータの設計データをもとに、樹脂などで立体造形物を作る装置。これまでは設備と運用のコストが高価だったため、研究機関など用途が限られていたが、近年では低価格化によりパーソナルユース向けの3Dプリンタも開発されるようになってきた。

ムトー_MF-1000_02

同社ではこれまで製図機器やCADソリューション事業を手掛け、業務用3Dプリンタのノウハウもあることからパーソナル用(個人向け)にこの『MF-1000』を開発。一般的に小型3Dプリンタの弱点である筐体剛性を高めることで、成型時のX、Y、Z 軸のズレを軽減し、積層レイヤー100 μmの高解像度造形が実現できるようになったという。


また、マテリアル特性を勘案してヒーター付き成型テーブルを装備。樹脂の急激な温度変化による収縮と反りを抑えるよう工夫された。一方で、マテリアル注入ヘッド部分にはダブル冷却ファンを搭載し、造形物を適切な温度まで素早く冷却し、樹脂を硬化させている。

使用できるマテリアルはABS樹脂とPLA樹脂。標準では直径3mmのフィラメントを使用し、最小0.1mm、最大0.5mmの積層ピッチ(解像度)性能を持っている。

スライスソフトはオープンソースのSlic3rを、プリンタ制御ソフトでは同じくオープンソースのPronterfaceを利用できる。どちらも日本語化されたものが同社のWebサイトからダウンロードできるので、英語が苦手な人でも安心して利用できるだろう。

造形は熱溶融積層(FDM)方式。サイズは550 × 500 × 530(mm)、重さは17kg。入力電圧はAC100V(50/60Hz)。価格は21万円となっている。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で