昭和40年男たちが見た地獄 〜第62回 勝田全国マラソン レポート。

本日は晴天なり。常磐線の勝田駅を降りると、雲ひとつない青空とかつてこの大会で感じたことのない暖かさに、少しだけ不安が軽くなった。3時間以内で完走を狙うようなランナーたちにとってこの高温はバッドコンディションだが、4時間台のランナーには好材料だ。僕レベルのランナーは心肺機能よりも、足腰がもってくれるか否かがフルマラソンとの戦いなのだ。気温が低いと、ふくらはぎやももをつってしまったり、強い痛みが走ることが多くなるから、暖かいのは恵みである。昨日は到着時から午前中は、最高の気候だった。

駅から会場まで、人の波は途切れることなく向かっていく。なんでこんなに多くの方々が苦行へと突き進んでいくのかは、その一員である僕も苦笑するしかない。そしてほとんどのみなさんが緊張感や不安を抱えていて、全面的にワクワクしているなんてヤツはほんの一握りだろう。そう考えるとますます、なんとも不思議な集団である。

勝田全国マラソン

今年のチーム『昭和40年男』は、去年と変わらず4人で、スタート30分前に集まって完走を誓い合った。去年初参加した方が1人、この撮影には現れず、代わりに本誌の執筆で大活躍してもらっている濱口(写真右)が新加入した。彼は去年の東京マラソンの確立の低い抽選に見事当たり、マラソン初完走を果たしたのだった。今回はそのタイムを上回ることを目標に掲げ、見事23分縮めて4時間20分の記録をたたき出したうえ、「来年は4時間を切りたい。50歳を目前にして達成したい」と、力強く語っていた。

写真左の軍地さんは3年前から連続の参加で、去年は3時間34分の好タイムだった。今年は前半の気温の高さに消耗してしまったとのことで、30キロ過ぎから足が動かなくなり、さらに後半にはこれまで感じたことのない激痛に見舞われたとのこと。気力を振り絞ってのゴールは、3時間55分というのだからさすがの実力者である。

その隣の菅谷さんはこのチーム結成初回となり、僕とたった2人だった2011年から4年連続参加している。前回は自己ベストとなる3時間39分をマークした。さらなる飛躍を目指した今年だったが、去年暮れから年始にかけてカゼをひいてしまったそうで、1月26日のエントリーに向けてまとまった練習ができる時期が調整不足となってしまい、4時間2分でのゴールと本人にとっては不本意な成績だったとのこと。ちなみに、遠い星からのこんな参加者をカメラに収めてくれた。

photoshake_1390792952399
僕(右より2人目)はといえば、今回もズルズルと失速して4時間25分と振るわなかった。コイツについては明日、続編をお送りさせていただく。ともかく、今年もチーム『昭和40年男』は全員完走となったのは素晴らしい。また来年、人数を増やしてトライしたいものだ。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. チーム「昭和40年男」の皆さんお疲れ様でした。加齢と闘いながらのタイムは立派です。持久系のスポーツは練習しないと結果が出せません。我々オジサンが若者に勝てるスポーツなのかも知れませんね。
    練習は嘘をつきません!また来年、40代の集大成として更に飛躍しましょう!

    • お疲れさまでした。楽しい写真をありがとうございました。まさに加齢との闘いにになってきましたね。おっしゃるとおり、40代の集大成に向けてがんばりましょう。って、1年間この気合いを持続するのが最も大変な闘いなのだが…。

コメントは受け付けていません。