ライバル誌、ついに誕生!?

さあ、今日はいよいよ『第5回 大阪ミナミ秘密基地』の開催だ。西のみなさんのパワーを見せてくれっ。『昭和40年男』の読者であれば、参加になんの制限もナシだ。会場となる『CROSS BEAT Hommach』で待ってるぞ。

さて、月曜日の朝のこと。アナログオヤジはいつもどおり、朝刊をめくりながら朝食を待っていた。めくり進めていくと、全段カラーで展開されている広告に目が止まったのだ。ついに黒船が来たかと思ったのは、45歳~52歳が対象だとしてあるから。うちより若干広いとはいえ、その真ん中に僕らがいるのだからターゲットはバッチリぶつかる雑誌名は『GOLD』だ。なるほど、我々も創刊からしばらく自分たち昭和40年男のことを『ゴールデン・エイジ』だと断定してコラムを連載していた。見事にかぶったなと思った。そして今井美樹さんが表紙とのこと。なるほどそっちで誘うアプローチかと思い、さらに『GOLDな男 佐藤浩市』の文字にはなるほどと唸らされた。さらに『艶カジでいこう!』との特集コミュニケーションは、うちが苦手のファッションに強いことを想像させる。コイツはどんな雑誌なんだろうと気にならないわけがない。しかも、新聞全段カラーで広告を打てる資金力を持っている(悲)。きっと書店の棚では大々的なキャンペーンを張っているに違いないと、書店に出かけた。が、ない。まさかと見回したがやはりない。会社近くにある大型書店で『昭和40年男』がいつもいい位置で平積みされている書店だ。月曜日でバタバタしていたから早々に引き上げなくてはならず、見落としたのだろうと翌日再度出かけたがやはり見つからない。店員さんに聞こうにも行列のできたレジにしか見えず、2日連続で見つからないという結果となった。ここまできてやっとネットで検索するのだから、まるでアナログオヤジ全開で情けなくなってくる。すると一発で検索でき、驚愕の事実を知ったのだ。

CIMG1762女性誌だったのである(笑)。そう、よくよく考えたら今井美樹さんが表紙なのに、なんで男性誌なのだと思い込んだのか。この2日間の誤解がバカバカしくなった僕だが、それはオヤジの朝を彩る新聞のせいだ。新聞にデカデカと広告を打っていて、まさか女性誌とは思わない。しかも、艶カジとのコピーと佐藤浩市さんの登場や、なんといってもゴールデン・エイジだと自らを名乗るバカモノだから『GOLD』との雑誌名は絶対に競合誌なのである。ホッとしたような気分で、でも購入したのは来るべき『昭和40年女』創刊するかもしれないからだ。まあ、まだまだ夢のレベルだが。それと創刊好きなのだ。どんなことを考えてこの雑誌を立ち上げたのかという、パワーがほとばしっている感じが大好きで、これは洋楽にハマっていた頃のファーストアルバム好きと通じる嗜好である。この雑誌は素晴らしい出来だったが、たまに荒削りながらスゲエパワーだけで押してくる雑誌に出くわすことがある。最近は減ってしまったが、若かりし日によく見かけたのは、悪く言えば粗くて、よく言えば勢いだって創刊誌は最近すっかり見なくなった。ここ近年では『昭和40年男』の創刊号くらいかもしれない(笑)。

レジの女性に『週刊文春』と一緒に差し出しながら「これ売れてますか?」と聞くと「スゴイですよ」と目を丸くして答えてくれた。やっと手に入れたライバル誌(!?)をめくると、バブル絶頂期を謳歌し、アッシーやメッシーを従えて六本木で遊んでいたようなカッチョいい女性がターゲットだぞと、割り切った誌面が気持ちいい。ゴージャスでありながら、ターゲットと同世代の美しい女性たちをガンガン使い、コラムもエッジの効いたものが散りばめられていて、雑誌のベクトルが極めてわかりやすい。そしてそして…、広告がたくさんあるのがうらやましい(泣)。

と、盛りだくさんの内容で、先日話題になったまるで『抱きしめたい』ワールドである。市場にどう受け入れられるかはちょっとわからないが、いい雑誌であることは強く感じたのだった。それにしても、この組み合わせで購入した者がいるだろうか。新聞と『週刊文春』が手放せないオヤジの手に収まってしまったのは、作り手に対してなんとなく申し訳ない気持ちになる。

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