奥田民生さんとタメ年なんだ。

初めて『ミュージックステーション』を録画した。民生さん斉藤和義さんのスペシャルセッションって、もうよだれものでしょう。しかも演るのが『歌うたいのバラッド』だというじゃないの。初期の段階で買った我が家のDVDプレイヤーはメモリーが少なくて、それでなくても『あまちゃん』最終回ウィークで込み合っているし、ディスクに録画しようとしたらちょうど品切れになっていて、見ていない番組を泣く泣く削除しながら録画セットした。

民生さんはタメ年で斉藤和義さんは一個下のズバリ同世代の2人である。2人ともビートルズの影響が強いのは自他ともに認めるところだが、すごいのはその消化力だといつも思わされる。ロックぽい音楽を演奏するミュージシャンにとって、ビートルズはもっとも影響を与えた存在だろう。日本のミュージシャンもそれは変わらず、民生さんたちはそのサードジェネレーションじゃないか。ファースト、セカンドの方と異なるのは、サード同士のこの2人に実によく現れていると思わないか?

 様々な音楽をむさぼるように聴いた世代だ。音楽が激しく姿を変えていくのを、10代のときにリアルタイムで吸い込んだ。加えてビートルズの存在も近いから、後追いながら懸命になって聴いた。結果、ビートルズの凄さをベースにした、どえらい音楽を作り上げる連中が次々出てきたのだ。ちなみに、ビートルズの影響下にあるミュージシャンで、俺たち世代の1つ前となるセカンドジェネレーションの代表格が桑田さんだろう。

奥田民生『29』リアルタイムでのユニコーンには熱くならず、初めて民生さんの音楽に夢中になったのはこのアルバムだった。なんて自由度が高い音楽なんだと、ビックリしたものだ。この頃はもう自分のバンドは解散していて、音楽との付き合い方が少し弱まっていた頃なのに、目を覚まされたような気がした。AからBに展開して、さあサビだという流れを否定するような、楽しくてスリルがある楽曲が多く、それはそれは新鮮だった。アルバムタイトルはレコーディングした自分の年齢だということでタメ年だと知ったのだ。それと同時に、僕と同じような音楽環境にいたその中の、最高峰にいるミュージシャンが民生さんだなと確信した。以来、大好きなミュージシャンである。後追いであるがユニコーンももちろん楽しんだ。

またもう1人、同じ空気を吸いながら育ったはずの斉藤和義さんも、やはり僕ら世代の最高峰の1人だと常々思っていて、民生さんと同じ臭いがする部分も多い。その2人によって演奏された『歌うたいのバラッド』は最高だった。昭和40年と41年男による、大人の男向けの音楽と呼ぶにふさわしい仕上がりだった。同世代でいることが誇らしくあり、カッコ良さがうらやましくもあり、そしてやる気にさせられる映像に歓声を上げて盛り上がった昨夜だ。うれしいじゃないか。俺たち民生さんとタメ年なんだ!!

無理して録画して本当によかった。それはそれなんだが、3時間もある番組のどこで登場するかわからない。せっかくだから冒頭から全部つき合おうかと思ったが、おっさんの僕とは相性があまりよろしくなく、やがてほとんどが早送りとなってしまった。民生さんら以外では、きゃりーぱみゅぱみゅがスゲエおもしろかった。民生さんと並べるタイプでないが、自由度の高さや肩の力がうまく抜けている感じは、初めて『29』を聴いた時の印象と似た感激を味わった。と、そんなおっさんである。

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