昭和40年男にとっての保険商品は?

最近、病気の話題が格段に増え「入院して手術を受けた。保険でけっこう儲かったよ」なんて話を聞く。「入っててよかった」などと、まるで広告コピーのようなセリフも出てくる。これまで保険のことはあまり考えてこなかった。20年くらい前に、小額の保険にひとつ入っているものの、どんな保証内容かもよくわかっていない。どうしたものかと昨日の『浅草秘密基地』でも聞いてみたところ、ちょうど最近見直したとかみなさんよく考えてらっしゃる。不摂生を重ねて生きている僕だから、真剣に考えなければと思いながら日々が過ぎている。

実は保険アレルギーがある。僕が小僧時代を過ごした広告代理店は、販促企画や制作物を得意にしている会社で、メディア広告はほとんど扱っておらず、1にも2にも企画勝負の、小僧が修行するのには絶好のところだった。僕が担当したクライアントのひとつが、当時憧れの丸井で、あまり大きな仕事はとれなかったが楽しい仕事ばかりだった。打ち上げなどの酒の席でもなんだかみんなカッチョよくて、常に世の中の動きに敏感な連中にいい勉強をさせてもらった。丸井だけだったらよかったのだが、生保と損保のそれぞれ当時の大手を1社ずつ持たされた。こっちの方が仕事はでかくて、先輩と2人で攻めまくっていた。どうもこのときのイメージが僕を保険から遠ざけてしまう、これは一種の職業病といえるのではないか。毎日毎日保険のパンフレットを見ながら企画を考える。制作物の仕事だと、仕上げに誤字脱字探しとなるのだが、約款の細かな校正とかちっとも楽しくない。どうもあのパンフレットを見たくないのだ。

それと「ニッセイのおばちゃん自転車で~」に代表される、保険のおばちゃんが苦手でというのもある。会社にも昼休みにみえるが相談をしたことは1度もない。ピーナッツとかキャンディーをくれるのがたまらなく嫌だ。「どうぞ」なんて笑顔で渡されるともう背筋が凍るほど嫌だ。やはり修業時代の仕事で、訪問促進企画というのがもっとも通りやすい企画だったから、次々に考えて提案して採用された。B4の企画書の表紙にはいつも『セールスレディ 訪問促進企画』の文字(おばちゃんとは書けない)があり、だがまさかピーナッツなんて子供じみた企画は出さなかったが、そんな想い出も相まってとにかく嫌だ(3回目)。

保険だが最近になっていよいよマズイなと、こんな本を買ってきた。が、半年以上経つが1ページも読んでいない。どうもこの手の本は気合いがないと読めない。ならば簡保だと、先日の昼休みに郵便局に出かけてみると、やはりパンフの種類が多くてうんざりしながらリーフレットスタンドの前で固まっていると、男性から声をかけられた。
「ご検討ですか」「はっ、はい」「ご説明しましょうか」「でも、今日はちょっと時間が…(嘘)」「ではいつでも声をかけてください」と名刺を渡されながら「簡保は健康でないと入れませんよ」と釘を刺された。僕が不健康に見えたのか、なんで突然そんなことを言われたのだろう。そしてこの忠告は実に的を射ている。健康診断は赤点だらけの僕だ。そういえば、まだこれほど保険に興味を持つ前に、タメ年男から保険に入れないとの愚痴を聞かされたのを瞬間的に思い出した。家族のためにも保険に入らないとマズイから、数値改善の努力をしているんだと。そう言いながら大ジョッキの生ビールをおかわりするのだからなんだかよくわからんヤツだなんて聞き流していた。しかし、そういうことだったのかと愕然となった。すると僕には徳光さんが宣伝している持病があってもいいタイプになるのか。いや、確かに赤点は多いが病気とは宣告されていないぞ。ウーム?

昨日の浅草秘密基地では最近保険商品を全部扱えて、丁寧に教えてくれるところがあるから行ってみろとのアドバイスだった。〆切も終わったし行ってみることにするかな。昭和40年男の切実な悩みがまた1つ増えた。

1件のコメント

お気軽にコメントをどうぞ

メールアドレスは入力しても公開されることはありませんのでご安心下さい。


*