昭和40年男にとってのど根性キャラを決めよう。「3番勝負!」〆切迫る!!

前回のアイドル『懐かしのアイドル対決』に比べると、今回はちょっと寂しい投票数の『懐かしのど根性対決』となっている。あと数日で〆切になるから、まだ清き一票を投じてない方は今すぐこの熱い対決に決着をつけてくれ。

得票数は若干寂しいものの戦いは熱い。現在、第1ラウンドの堀口元気(がんばれ元気)vs 高嶺竜児(リングにかけろ)が2票差で、第2ラウンドの谷口タカオ(プレイボール)vs 山田太郎(ドカベン)では1票差と、激戦が繰り広げられている。第3ラウンドで、ピョン吉が風大左衛門に大差をつけているのがちょっと意外だが、これもまだわからんな。

ど根性といえば、小中学生時代の記憶が鮮やかに蘇る。僕は、運動会なんかこの世から無くなっちまえというほど運動神経が鈍いのだが、それでも野球と剣道には夢中になった。双方とも根性なくして成り立たない競技だと信じ、自分をいじめにいじめ抜いた。それはなにも指導者のせいだけでなく、才能のなさは根性で克服するんだと自己暗示のように追い込んでいた。とくに強い記憶として、夏の日の練習でダラダラと頬を垂れる汗やゼーゼーという自分の呼吸、ジリジリと照りつける太陽と陽炎がまるで映画のシーンのように胸に残っている。キツかったけれど、体をいじめぬいた快感も強く記憶に残っていて、48歳になった今もあの気持ちを取り戻したくて無性に走りたくなる日が、夏の入り口に必ずあるのだ。重くなった体はあの日とは雲泥の差だが、走り終えたときの快感は当時と変わらず最高の瞬間だ。グランドにある水道の蛇口から飲む水のうまさも、あの日と寸分違いはない。

谷口タカオ運動音痴の僕なのに懸命になってスポーツに取り組んだのは、今回出題するに至った根性もののマンガの影響がでかい。その主人公に自分をはめ込んで妄想していると、自分の上達の遅さなんか忘れて、ど根性で取り組めばきっとこうなれるんだとの希望に燃えてくる。読みながらその火がだんだんと大きくなると、ひと時マンガを伏せ、バットや竹刀に持ちかえて夜の素振りにでかける。懸命になって汗をかくと、翌日の練習に対してまたやる気が満ちてくるのだった。

山田太郎そんな僕だから、今回の出題対象になったキャラの中でも、谷口タカオはとくに感情移入してしまう。根性一発でメキメキ上達して、汗と泥にまみれて強い相手に立ち向かっていく姿は、どれだけ僕に勇気を与えてくれたか。そうした意味では、もっとも影響を与えたキャラだった。そこに山田太郎をぶつけたのは、あの寡黙さの美学に強く憧れたから。どんなことになっても諦めない。黙ったまま内なる闘志でなんとかしようとする姿は、尊敬に値するほどのキャラであり、僕にとっての野球マンガキャラの最高峰の2人なのだ。その勝負が現在1票差というのは、出題者冥利に尽きる。さあみなさん、決着をつけてくれっ!!

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