伝説の「マイ・シャローナ」。

昨日、ドナ・サマーの『ホット・スタッフ』がラジオから流れて来た衝撃について書いた。そのヒット年である昭和54年のビルボード年間ランキングでどの辺りに付けていたのだろうと調べてみると、さすがの7位にいた。そして20位までに『マッカーサー・パーク』と『バッド・ガールズ』はなんと2位にランキングされている、ドナ・サマーイヤーといっていいだろう。もっといえば、ディスコイヤーでシックが2曲と『ナイト・フィーバー』で一世を風靡したビージーズも2曲を入れている。他にもロッド・スチュワートまでがディスコチックに下野した『アイム・セクシー』を4位に入れていたりと、ベスト20のほとんどがディスコっぽいナンバーになっているのだ。

マイ・シャローナ

そんなディスコ勢のなかにあって1位に輝いているのは、ザ・ナックの『マイ・シャローナ』だ。この曲との衝撃的な出会いも『ダイヤトーン・ポップス・ベストテン』だった。1回聴いただけで覚えてしまうあのイントロから続くリフといい、そこに絡んでくる秀逸なメロディといい、やっぱり洋楽はスゲエと叫んだ。この曲の素晴らしさに加え、ビートルズの再来とまで騒がれていたから、アルバムを手に入れることを検討した。だが当時の2500円は山よりも高く、海よりも深い。購入すれば、百回は軽く聴き込むほどの宝物になるから検討はものすごく慎重になる。最終的な判断は、絶対的な信頼をおいていた『ミュージック・ライフ』の新譜レビューの評価で、イマイチ低いことから購入をやめた。後になって、その見事な一発屋ぶりに買わなくてよかったと胸を撫で下ろしたのだった。とはいえ、『マイ・シャローナ』は永遠に語り継がれる名曲であり、当時中2だった昭和40年男たちの胸に深く突き刺さったはずだ。タメ年の奥田民生さん率いるユニコーンもカバーしていて、ものすごくカッコ良く演奏している。並べて書くのは恐縮ながら、僕も読者ミーティングの『宴』で披露した。

それにしても激し動くシーンの中で、僕らは洋楽と付き合い、センスを磨いていたのだ。素晴らしい時代に感謝!!

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