結婚式での出会い。

結婚式〆切のまっただ中をしばし失礼して、昨日は秋田県で宴を楽しんできた。申し訳ない気分でいっぱいながら、カワイイ会社のスタッフの晴れ舞台なのだから仕方ない。しかも新郎側の主賓として、スピーチのトップバッターの大役まで仰せつかっているのだ。

何度やっても結婚式のスピーチってヤツは緊張する。リアルな言葉で届けたいから原稿を読むことはしない。だが、キッチリとした原稿はパソコン上に作り込み、それを何度も読みながら暗記の手前まで持っていくのだ。暗記してしまうと、それを再現することが目的の挨拶になってしまうから避けることにしている。加えて、会場の空気をつかみながら話したい。ウケが良ければワルノリを入れ、その逆なら自粛すると行った具合だ。昨日の原稿そのものは、我ながらよくできた内容だった。すっ飛ばしてしまったの要素が1つあったが、まずまずの80点くらいで表現できたと思う。お父さんに喜んでいただけたのが、涙が出そうにうれしかった。

主賓は大概の場合新婦側にもいて、これが同じテーブルにつくことがよくある。新郎新婦の真ん前の席のそれぞれ一番近い席に座らされる。この主賓同士という関係は強い連帯感を得るものなのだ。結婚式のスピーチが得意なんてのは、プロをのぞいてほとんどいないだろう。同じように緊張して、そして終われば同じように解き放たれた快感を得る。昨日はテーブルに着くなり先方から挨拶され、互いの緊張をほぐすために開宴までしゃべり続けた。そして僕が呼ばれたときは拳を握って送り出してくれ、無事挨拶を終えて先に緊張から解き放たれた僕は、小さな声でがんばってくださいと送り出した。両者ともに100点満点とは言えないまでも及第点だったと讃えあい、あとは無事に戦いを終えたもの同士の美酒となった。職種の接点はほとんどない職種の方ながら、バイク乗りということも手伝ってすっかり意気投合したのだった。彼は東京に本社があるとのことで、東京出張時に酒を酌み交わす約束をしたのだった。こんな風に付き合いが始まるのはうれしいもので、52歳の友人ができたいい1日となった。って、迷惑かけた分、作業をがんばらなければ。

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