大編集後記その八。部数増で勝負だ!!

いよいよ本日、独立創刊号が発売となった。独立に際して扱い書店がグーンと増え、一部コンビニエンスストアでも扱いが始まったから、今日ここに初めて来たという方も多いことでしょう。本誌の冒頭ページでも挨拶した通りで、年齢限定雑誌を思いつき09年の10月29日に創刊して以来、今日で15冊の『昭和40年男』を送り込んできた。次号は4年目というタイミングを考えると、3周年記念号とも位置づけられ、それが念願だった独立創刊になったことは偶然では片付けたくない。部数増と扱い店舗増のプレッシャーがないわけじゃないが、いい気分である。

この3年の間に同窓会的な集いが2回あった。双方ともに高校時代のものだが、わりとメンツがかぶらず70名ほどと再会しただろうか。もちろんタメ年たちであるのだが、なんと1人もこの雑誌の存在を知らなかった。付き合いのある数名に案内したのを除いて、誰も知らないという恐ろしい結果だった。きっと知ってもらえれば、興味は持ってもらえるはずだ。そこで今回コンビニに納入できることになったのは、絶大な宣伝にもなると考えている。1週間に書店に行く回数と、コンビニに行く回数を比べたら相当の開きがあるはずだ。知名度を上げていくのを書店の棚にだけ依存してきた我々だが、フィールドが増えたことになるから、勢いがつくかもしれないと、ついつい期待してしまう。

実は苦い経験もある。以前、僕がタクトを振っていたバイク雑誌が、コンビニに入るチャンスを得て挑んだときのことだ。5日くらいで返本する厳しい売り場のせいで、返本率がグーンと増した。それだけなら実力不足と認めるしかないが、荒れた売り場の中に入っている姿がかわいそうに見えてしまったのだ。3回だけ取引して、撤退を決意したのだった。あれから約9年の月日が流れ、今回再トライとなるのは前述のとおり宣伝効果を見込んでのことはもちろんだが、あのときよりも雑誌の扱いが丁寧になっていると感じていたから、今回の納入決定に躊躇はなかった。時間の流れは、様々な意味で販売の現場を変えたことも大きい。書店の棚の実力と、コンビニが与える影響と、そこにネット販売までもが絡んで、雑誌の売り方は激変したのだ。

今回コンビニに入ることで、“作り”を変えた方がいいのではとの提案をしてくれたスタッフがいたが、この提案は却下して作った。これまで培ったきたものが、わずかながらある。いつも応援してくださる、読者諸氏もいる。販売現場に合わせて動くよりも、販売現場で僕らがどう評価されるかの方が知りたい。当初、問屋さんに発刊を大反対された雑誌が独立創刊できたように、変わらぬ姿勢で臨んでいくことで評価を得たい。いざ、勝負が始まった。

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4件のコメント

  1. 前号の「ラジオ」といい、今回の独立創刊号といい、ばっちりヒットしていて、
    楽しく読ませていただいてます。(40年男じゃなくてすみません)
    まだ全部読んでいないけど、
    大好きな甲斐さんのインタビュー記事は素晴らしい!
    しかし・・・・二点ほど誤りが・・
    ・P38左上の写真、メンバーは左二人は逆で松藤さん、田中さんの順だと思います。
    ・「安奈」のシングル盤の説明文が「杏奈」になってます。
    訂正よろしくお願いしま~す。

    これからも面白い内容期待してます。

  2. 祝!!独立創刊!
    前号は立ち読みだったけど、今号はちゃんと買いました。
    秋葉原の某書店ではdancyuの隣り、また別の書店ではサライの横にあり…。
    どちらももっと年上の方が対象の雑誌と思ってたけど、
    ま、書店のスペースも限られてますからね。
    それにしても店頭で探すのにちょっと時間かかったー。

    これからゆっくり読みまーす。

  3. いつも通り、発売日にGETしまった。
    私の拘りで、切羽詰まるまでWikiしない!
    があるのですが、野獣しすべしでの身長を下げたいは、恋人小林麻美を銃殺するシーンより、遥かに過激ですね…。
    毎度新たな発見、有難うございました!

  4. 編集長さんの、その心意気が好きです。
    微力ながら応援します。

    今回号、とても楽しみです!

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