『昭和40年男』創刊!? 今夜も語らせてくれ。

昨日公式発表させていただき、世界中のビジネスシーンに駆けめぐった(ハハハ)『昭和40年男』独立創刊について、あまりにもウレシイからもうちょっと語らせて頂戴。

うちの会社が展開するバイク雑誌『タンデムスタイル』の臨時増刊としてテスト創刊したのは、2009年の10月29日だった。臨時増刊だからといって、問屋の仕入れ担当はなんでも大歓迎ってわけじゃない。むしろネガティブばかりで攻めて来るのは文句の1つも言いたいが、それほど出版不況は深刻なのだ。問屋サイドとしてはできる限る効率よく数字を稼ぎたいのは当然のことであり、だから売れる方程式をキチンと守っている、ある程度数字が読める雑誌を書店に送り届けたい。『昭和40年男』のような類似誌がないタイプのものは交渉困難になるわけだ。普段は問屋の交渉現場に行かない僕だが、今回のテスト創刊にあたっては直接窓口で吠えた。売れない要素を過去の失敗例から探し出しては語る仕入れ担当に、情熱だけをぶつける大バカな僕がいた。ともかく、臨時増刊だからといって楽々出版できるわけじゃなかったのだ。

いざテスト創刊させて、ホームランではないもののそこそこの数字をたたき出し、問屋も納得してくれた上で2010年は季刊で展開して2011年から隔月展開してきたのはご周知のとおり。今年はいよいよ勝負年として取り組んできた。「石の上にも3年」は、我が社がいくつもの雑誌で経験した勝利の方程式だから、東日本大震災の日と発売日が重なったひどい成績や、広告がほとんど入らないことは気にせず、ただ本自体のつくりの問題点や向上に対峙してきた。

母体となった『タンデムスタイル』を立ち上げた当時の編集長だった僕の体験そのままなのである。この雑誌が出たときに受けた、同業者からの酷評や嘲笑を胸にしまい込み踏ん張った結果、3年目に大ブレイクを起こし見返してやった。バイク雑誌のなかではエポックメイキングな存在になり、二代目編集長に譲った今も異彩を放ち続けながら評価をいただいている。まるであのときをトレースするかのような、3年めの動きなのだからやはりうれしい。

独立創刊したということは、臨時増刊を発行できる権利を得たことにもなる。フッフッフ、これも楽しみだ。昭和40年男臨時増刊『昭和40年女』や『昭和50年男』なんて展開ができる。バイク雑誌のタイトルに縛られながらの臨時増刊でなく、年齢を限定した総合男性誌からの臨時増刊は、昨日述べたような悔しい思いもしなくて済むからワンテーマの展開もおもしろいだろうな。『俺たちの仮面ライダー』とか『RCサクセションが教えてくれた』、『ザ・ベストテン全集』とか、健康ものやダイエットなんかもやりたいと夢は膨らむ。年齢の縛りは説得力になるからいろいろと野望は広がるものの、まだもうしばらくは我慢する。今はもっといい『昭和40年男』に向けて努力していこうと、決意を新たにしている僕だ。

つうわけで、明日の『浅草秘密基地』は独立創刊記念パーティとなる。お盆休みの方も多いだろうから、初参加にも期待しているぞ。年齢性別不問なんでみなさんご遠慮なく。少々浮かれ気味の僕だろうことはご勘弁願いたいが、心からお待ちしてます。

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2件のコメント

  1. 先日は有難うございました!
    独立創刊で、コンビニでも買えるなんてことになったら嬉しいのですが・・・。
    こんどは増刊が楽しみです♪

    • おお、カワイイ後輩よ(笑)。先日は『浅草秘密基地』にご来場ありがとうございました。楽しかったですね。独立創刊によって、コンビニも一部入り始めますが、どこにどのくらいというのが把握できないのですよ。全国どこのコンビニにも入る日が来るように頑張ります。

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