全日本歌謡選抜はどうよ?

現在の編集部は、次号の仕込みや根回しをほぼ終えて、取材の日々が続いている。今日は日曜午後のお楽しみ『全日本歌謡選抜』の話を聞きに、文化放送へと出かけてきた。昭和51年に始まった番組で、覚えている方も多いのではないだろうか? 野球や外遊びに忙しかった我々だが、雨が降っちまったら仕方ない。そんな日はラジオから威勢良く流れてくる『全日本歌謡選抜』をかけながら、人生ゲームを楽しんだものだ。クルマでどこかへ出かけたときに、この番組がかかっていた記憶もある。僕にとっては歌謡曲にドンドンハマっていくキッカケとなり、後に音楽に人生を捧げることになったのだからありがたい番組だ。2人のパーソナリティの裏で電話がガンガン鳴るワサワサ感が魅力で、たくさんのことが記憶にハッキリと残っている。今回の特集を思いつき、かなりザックリとした計画段階でこの番組を取り上げることを決めた。

取材にはなんと、当時のパーソナリティで小川哲哉さんとともに番組を引っ張った、丹羽たか子さんが引き受けてくれた。あの頃のままの声の張りにはうっとりするほどで、話もテンポがよくて聞きやすく、そしてなにより内容が面白いのだ。その瞬間瞬間の構成能力とでもいえばいいのだろうか、流麗に言葉が届いてきて心地よい。面白いラジオ番組を聴いたようなインタビューだった。

マンモス番組だった。そこにはやはり情熱があり、既存の概念にとらわれない発想があった。音を使ってできる演出は、すべてトライしたかのような現場だったと語っていた。僕たちの社会に元気がないところのひとつは、既存の概念があまりにも幅を利かせていることだ。失敗が許されない社会環境になってしまっていることが問題であるが、それにしてもビビり過ぎでしょう。『昭和40年男』の取材現場で、これまで何度同じことを聞かされてきたことか。チャレンジスピリットこそが面白いものを生み出す源泉なのは、おそらくみんなわかっている。わかっているならやるしかないでしょう。との元気になるインタビュー記事が掲載されるだろう。定番のセリフですが、乞うご期待だぞ!!

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1件のコメント

  1. >僕たちの社会に元気がないところのひとつは、既存の概念があまりにも幅を利かせていることだ。失敗が許されない社会環境になってしまっていることが問題であるが、それにしてもビビり過ぎでしょう。

    同感です。
    これと似たことを、周囲の人に力説したりすることが最近増えたのですが、
    みんなボーッとした感じで、わかっているのかいないのか、不思議そうな顔して聞いてます・・・。

    ちなみに「全日本歌謡選抜」、関西地区はOBC(ラジオ大阪)から立川啓介さんと横山由美子さんが担当でした。
    スポンサーはトヨタ、これは全国共通でしょうね。

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