ストレス解消法、続編。

週が変わり、書店ではさらに熱い勝負が繰り広げられていることだろう。がんばれ、最新号。立つんだジョー!!

先日キャベツの千切りが究極のストレス解消法などと書いた。昭和40年男にとってストレスを感じる場面が多いからだろう、何件かの連絡やメッセージをいただいた。これまで歩んできた人生で、今が最も強くストレスを感じているのではないだろうか? 雇用や年金など将来への不安が重くのしかかっている。景気低迷を反映して人減らしや予算削減のために、数をこなしていかなければならない。子育てに最も金のかかる時期を迎えていて、夫婦間にも問題が浮上してきて、高齢になった親の心配も増すばかりである。社会からも家庭の中からも、これでもかと問題を投げかけられているのが我々世代だ。

僕自身も去年の震災後に相次いだ仕事のキャンセルや、その被災地へと土足で上がり込んでいくような取材活動の繰り返しなどで、それまで経験したことのないストレスを感じながら過ごした。そんな中でこれは効くぜという解消法が、先日も書いたとおり料理だったのだ。昔、先輩経営者が「料理をしているときだけは、会社のことを忘れられる」と言っていたのを思い出し、実践してみるとあら不思議、なぜこれほどまでと不思議なほど集中できる。とくにただひたすら切っている作業が、無の境地へと連れて行ってくれるようだ。煮込んだり、炒めたりといった調理になると、おいしくなーれ光線を発していて、無の境地とは異なる。楽しみながら過ごしているから、これも素晴らしいストレス解消法だろう。ただ、それなりの努力や工夫を強いられる感じがしなくはない。読書やスポーツなどと同様、調理は趣味の領域なのだ。

僕は湯豆腐が大好きで、最後の晩餐はと問われればマグロ赤身の刺身か湯豆腐と答える。湯豆腐は長ネギを3~4本ほどを薄い小口切りにする。この作業中は実に頭の中が空っぽでいい。よく切れた方が薄く切れるから包丁を研ぐ。この作業も無の境地へと行けるから、湯豆腐は大好きなメニューでありながら、ストレス解消に大いに役立っていることになる。

没頭できる作業と楽しみたい趣味の違いがここにある。想像の範疇だが、かんなで木を削ったりとか、表面を美しく仕上げるためにひたすら磨いたりといった作業も同じだろう。写経が静かなブームだと聞くが、まさにこの世界なんじゃないだろうか。去年の厳しい環境を乗り切れたのは、こうした没頭作業系を多く取り入れたおかげだろう。加えて趣味系はやはりいいものであり、さらにカラオケや呑み会などの大騒ぎ系の三種混合で立ち向かっていた日々だ。

ストレス対策は大切だが、そもそも抱え込まないようにすることが重要だ。これは仲間の存在が大きい。気を許せる仲間との語らいの時間が、どれほどストレスを軽減してくれたことだろう。それが週に一度開催されている『浅草秘密基地』なのですよ。今宵もバカな仲間たちとの語らいの時間へと出かける。どうぞみなさん、ご一緒しましょう!!って、お後がよろしいようで。

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