【タメ年たちの大活躍!】俳優・香川照之が浅草でお練り。

新橋演舞場公演『六月大歌舞伎』で九代目市川中車を襲名し、歌舞伎デビューする昭和40年生まれの俳優・香川照之が11日、東京・浅草寺で襲名披露興行の成功を祈願してお練りを行なった。

香川は歌舞伎役者の三代目市川猿之助を父に、元宝塚歌劇団雪組娘役トップスターの女優浜木綿子を母に持ち、1989年NHK大河ドラマ『春日局』で俳優デビューをした。以降、ドラマや映画、舞台など多数の作品で活躍。2000年にカンヌ国際映画祭グランプリに輝いた『鬼が来た!』の演技は国内外でも特に高く評価され、03年『故郷の香り』では東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞。その後も第80回キネマ旬報ベストテン助演男優賞、第49回ブルーリボン賞助演男優賞、第30回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど多くの輝かしい受賞歴を持つ。

我々に馴染み深いところでは、昨年放映された大河ドラマ『龍馬伝』だろうか。岩崎弥太郎を演じるにあたり「日本の礎を築いた時代の偉人なので、日本を背負うくらいの気持ちでがんばる」と話していたのがとても印象的だった。(ちなみに、今号の本誌の表紙にもなっている『あしたのジョー』。実写化された際はあの丹下段平を演じている)

その香川が、昨年9月に、それまで距離を置いていた梨園に入り、九代目市川中車を襲名して歌舞伎俳優としてのスタートを切ることが発表されたのは記憶に新しい。香川の息子・政明くんも五代目市川團子として『六月大歌舞伎』で香川とともに歌舞伎界デビューをする。

そして11日、仲見世通りを練り歩いて、ファンや観光客1万8000人から大声援を浴びた香川は「浅草にあまり縁がなかったもので、ここでお練りをさせて頂くとは、夢にも思いませんでした。少しでも精進し、名跡を継がせて頂く責任を果たしたい」と決意表明。襲名披露は7月まで続く新橋演舞場を皮切りに、来年12月まで大阪・名古屋・福岡・京都の各都市で開かれる。140年続く猿之助の血を引く者として新たな道でのスタートを切った香川にぜひ注目していきたい。

■六月大歌舞伎

日時:6月5日(火)~29日(金)

場所:東京・新橋演舞場

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