浜松町ほっこり物語。

今日も朝のラッシュを戦って、浜松町にたどり着いた。写真はさほどのラッシュには見えないだろうが、ここはもう出口付近だからで、ホントに皆さん毎朝ご苦労さんてな気分にさせられる。高校時代はこのラッシュの中に入るのが嫌で、ベンチに腰掛けて眺めながら作詞したりしてたな。大人になんかなりたくないってか。若い若い。で、そんな地獄の中で今朝はほっこりとする光景があった。

 

前を行く女性がポケットティッシュを落とした。たかがポケットティッシュと言ったら怒られそうだが、何人かがそのまま通り過ぎていく。朝のラッシュ時なのだ。きっと皆さんの明晰な頭の中には、このシーンの画像がイメージされていることだろう。その少し後を行く若い女性が素早く拾ったかと思うとダッシュ。落とした女性の手のもとに戻ったのだった。たかがポケットティッシュはされどポケットティッシュになった (!?) 。どんな子なのかなと気になって歩く速度を少し上げ、お顔を確認した。なんだか変態のようだが、そんなつもりはもちろんない。ボーイッシュな可愛らしい女の子で、おそらく10代だと思われる。そして、顔ちっちゃである。

 

あの日ぎゅうぎゅう詰めになっていく日比谷線を眺めながらやさぐれていた僕くらいの歳だろう。最近の若者は、とは古今東西言われ続けているセリフだが、ここ近年の日本の若者たちはとってもいいヤツな気がする。勢いのない社会にさらにコロナが追い打ちをかけたかっこうだが、苦しみは人を優しくしたりする。思いやりを育てたりする。日本中が傷ついた震災経験も、今の若者たちの心に微妙に関わっていると思われる。もちろんこれも古今東西、しょうもないヤツが一定数いることは変わらない。

 

僕ら世代の若い頃の方が、きっと悪いのやしょうもないのが多かった。もちろんそれはそれで、僕らが生きた青春時代 (なんかいいね) は、勢いにあふれていた社会だったからいかれポンチが増殖したのである。どっちもどっちだが、俺たち世代はスケールがデッカイのがいい。顔もなぜかみんなデッカイ。これは不思議でならないほど、昨今の若者は手足が長く、顔ちっちゃである。

 

ともかく、朝から胸をほっこりさせてくれた少女に感謝しながら、今日も気持ちよくお仕事を開始できたのさっ。
 

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