電車乗り越すおっさんの言い訳。

夜明けが少しずつ早くなってきたぜ。今朝の東京の寒さはやや厳しかったものの、柔らかさが入ってきていて気分よしだ。夜が明けたばかりの街は凛として清々しく、今日も気合バッチリで職場へ向かうぜ…って、なんで新橋なんだ。会社はしょんべん小僧と増上寺の街、浜松町のはずだ。やれやれ、またやっちまった。1駅乗り越しだよ。

 

ボケてきたのだろうか、最近出社時に “ハッとして! Bad” が多い。酔っ払った終電でとんでもない遠くの街で “ハッとして! Bad” は数え切れないくらいやらかしてきた。松戸のちょい先に住んでいた頃は、福島県の平まで行ったことも多数あるバカ者ながら、さすがにシラフではなかった。実は人生で初の朝型への変身が少々関わっている。

 

これまで僕の仕事の時間感覚は、午前中が第1クール、午後が第2クール、7時前後に腹を満たせばさあ本日の主戦場である第3クールの始まりといった風で、居酒屋の兄ちゃんから広告屋に転職した頃からのあたり前田のクラッカーだった。さらに夜食を食って、カラスの声が聞こえるまでを第4クールと活用するのも得意技だったが、50代に入ってこれはほぼやめることにしている。赤坂に事務所があった頃の第4クールは、失敗コピー紙を大量に持ち込んだ1人の呑み屋で、裏に落書きのごとくコピーを書いたりアイデアを出したりという過ごし方も大好きだった。「それじゃ身体にいいわきゃないよ」ときたもんだ。とは言え「わかっちゃいるけどやめられない」のだよ。で、どちらで過ごしても6時近くに会社で寝袋に飛び込んで、始業の9時半に間に合うように起床なんてのを2週間連続はラクショーでこなしていたのは若さじゃのう。

 

そんな栄光 (!?) も過去の話で、だいぶ弱くなっていたところにコロナだ。ガラリと変わってしまった仕事と生活の中で、これまでとは違う努力をせねばと昼食抜きを敢行した。するってえと何が起こるのかと言えば、昼休みの分を仕事にあてられる。それだけでなく、午後の仕事で集中力を切らすことなく取り組めるようになった。ついでに朝も抜いちまえば流行りの16時間ダイエットが簡単にできて、基本的に週3回取り入れてみた。朝食わないのだから早く会社に出る。始発で出社すれば、電話も鳴らなきゃメールもほぼ来ないからはかどるはかどる。広告屋になってから、いや、よくよく考えれば音楽を始めた頃から夜中が主戦場だった。この歳にして朝型への変身は、敢えて憎っくきコロナの恩恵だと言い飛ばしてやりたい。でもね、朝早いから座っての出勤になった。するとついボケ〜っとして新橋に乗り越してしまうのは、いかがなものよのお (苦笑) 。
 

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