今泉岐葉さんの書がカプセルトイになった。

総集編の『我が心の梶原一騎』で初めて仕事をご一緒して、去年の12月に魂と覚悟を込めて発行した『生涯現役 還暦上等』でも素晴らしい書を提供してくれた楽書家・今泉岐葉さんが快挙だ。写真のポーチがカプセルトイとしてリリースされたのである、パチパチ。これは我々世代に刺さるなと思い、僕のつぶやきから今日はPRさせていただく。

 

いやあ、どれも魅力的ですな。素晴らしいのはどれもその言葉の意味とビジュアルがぴたりとシンクロしていることだ。「和敬清寂」と「行雲流水」なんざ、素人考えには同じ人物が書いたと思えない。さらに「喝」では、張本さんが浮かんでくるほど「かーっつ」という感じがする。深い世界ですな。彼女は教室もやっているから、還暦が見えてきた今こそ習いたいところだ。

 

司馬遼太郎さんによって幕末が好きになったものだから、歴史博物館なんかによく出向く。展示された偉人たちの書を見るたびに、その人の心に触れた気になれる。西郷隆盛の「敬天愛人」の書を初めて見たときには、西郷さんらしいその言葉と書に涙があふれた。山内容堂は、金八先生が原作を書いた『お〜い! 竜馬』で登場するやつほどワルでなく、きっと風流な方なんだろうなと思えて親しみまで感じられた。大酒飲みだった彼らしい「鯨海酔候」や、掛け軸に書とともに描かれた瓢箪のイラストもすごく素敵だった。勝 海舟の書には粋人を感じ、龍馬はやっぱり自由人だったのだなと感じさせられる。大久保利通の「為政清明」や桂小五郎、大村益次郎の書からはきっちりした人だったのだろうと感じさせられ、どれもこれも司馬さんの書いているキャラとピッタリと合っている気がする。と、書は人を表すのである。

 

今泉さんが素晴らしいのは言葉を表現するところだ。まさしく書家である。偉人たちが「どーだーっ」と書き残したのとは訳が違う。デザイン感覚の優れたクリエイターであり、さらに楽しくなければ書ではなしのスピリットを貫いているからこそ楽書家を名乗っているのだろう。って、ご本人の確認もなく勝手なことばかり書いているが (笑) 。

 

さあ、一念発起して彼女の弟子になるか? でもなあ、たまっている本を読みたいし、せっかくご発注いただいている初の著書の執筆も進んでない。ギターにも触れていたいし、酒も呑みたい。「えいやっ」が必要なことはわかっているのだが…。うーむ、まずはガチャガチャでポーチをゲットすることにしようっと。
 

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