春が来るのに残念じゃ。

▲写真は一昨年の節分の浅草秘密基地で、僕とマスターが鬼になった時のものだ

がお正月と定めているのは、「鬼は〜そとっ」の今日までである。明日よりは季節も変わるのだからこれでいいのだと「あけましておめでとうございます」を繰り返してきたが、また来年まで封印だな。とは言え、今年はほぼ呑みに行けておらず「あけましておめでとうございます」の数が少ないお正月だった。

 

明日より春となるから、旬の食べものが楽しみになる。読んで字の如く鰆やホタルイカを肴にすれば幸せいっぱいになり、たけのこの土佐煮もサイコーなつまみである。ふきのとうの苦味に触れるのも春の醍醐味で、いやあ少しずつ食卓に並ぶこれからが楽しみである。春だけでなく四季に旬があるものの、それぞれが季節の特徴に沿っている味覚だと感じるのは日本人の豊かさですな。

 

そんな中でもう一つ、僕が大いに楽しみな食材がアサリだ。ぷっくぷっくに太った身で作るのはボンゴレパスタで、こいつは洋食なせいか春に沿った味覚にはイマイチ感じられないが、昔からこの時期になると大いに食うわけで自分にとっては春を連れてきてくれるメニューだ。が、つい先日の報道で残念なことがあった。

 

産地偽装問題である。なんとも悲しい出来事で、日本でこんなことが起きてしまうのかと強く落胆した。はるかご先祖さまより旬を愛でることが大好きな日本人のはずが、しかもよりによって旬を迎える目前に発覚するとは オー、マイ、ガッ!! な気分でハートブレイクである。いったん砂浜にばら撒いて回収するという、なんとも子供騙しな行為を大勢の大人たちがよってたかって、しかももうずいぶん長いことやっていたそうだ。まさか他の地域では同じことはないだろうと信じたいが、多くの善良なアサリ業者が傷ついていることだろう。加えて、熊本産で食材や名産品を生み出している全ての方々にも大変な損害となってしまうだろう。今できるのは熊本を疑わずに食材を買うことと、アサリを例年以上に食うことだ。そうしてお役に立とうぜ、俺たちおっさんは!!
 

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