表紙で振り返る令和3年 ~その五。

創刊2号で「タメ年男のリアル」とタイトルして作ったことがある。それを参考にしつつも、今の実力が炸裂した69号である。表紙をニッキこと錦織一清さんにお任せしたことで話題になった一冊である。以来、彼とはすっかりいい仲になり連載や、かわいい妹の『昭和45年女・1970年女』(vol.4) にもご登場いただくなどありがたやな存在となった。彼のインタビュー記事をプロローグとして、表紙だけでなく特集のトップバッターを務めていただいた。

 

二部構成にした特集は sideAを「強く生き抜け昭和40年男」とタイトルした。このトップに、念願の初掲載となった個人的に大ファンでもある古田新太さんがご登場くださった。尾美としのりさんも取材させていただき、豪華な布陣のインタビュー記事で攻め込んだ。さらに「俺たちを創り上げた男たち」とタイトルした sideBでは、ソーリの中村雅俊さんに加え、仲野 茂さん (亜無亜危異) にもご登場いただけて、豪華さはさらに高まった。さらにさらに、エピローグではドリフターズの仲本工事さんにもご登場いただけた。感動的なインタビュー記事で、これは僕、リアルに泣いたよ。

 

過去にこれほど多くのゲストを迎えて作った特集があっただろうか。古田さんがこの本のことをよく知っているとおっしゃってくださり、ファンにとってはうれしいったらない言葉をいただけた。苦しいながらも続けてきたことが少しだけ報われた気がした一冊である。

 

さて今日も、特集扉で展開した檄文で締めさせていただく。

 

50代も後半戦に突入した俺たちだ。あらためてその正体を突き詰めようと取り組んだ制作過程で考察を続けていると、「喜怒哀楽」というキーワードが浮かんできた。
 
とかく、昨今は生きづらいと感じている同世代諸氏は多い。匿名での怒りに満ちた社会にうんざりさせられるのは、いい時代に生まれ育ったおおらかな気持ちがベースにあるからだ。不満や怒りばかりが突出してしまった現代には、その裏に哀しみも多く転がってしまい、喜びや楽しみをスケールダウンさせている。言ってしまえば「怒怒怒哀」な現代社会なのだ。さらに加えて、デジタル化が招いた超スピード社会は、大切なことを捨て去ってしまうことがままあり、アナログの温もりを享受してきた俺たちは違和感ばかりを覚えてしまう。おおらかな気持ちとアナログの温もりに守られて、俺たちは「喜怒哀楽」豊かに生きてきた。もちろんこれからもそのつもりだ。この気概を胸の中に宿していることこそが、俺たちの正体なのだ。
 
現代社会に少し参っている昭和40年男たちよ、ガキの頃のようにいま一度自分のポテンシャルを信じて暴れてみないか。当時描いていたようなでっかい夢をもつのは難しいかもしれないが、ほんの小さな一歩を踏み出すだけでもいい。明日への夢をあきらめない皆さんの、きっと背中を押してくれる言葉の数々がここにある!!
 

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