涙ナミダの昭和40年男。

 

昨日は年末進行の現場から抜け出して茅ヶ崎へと出向き、コワーキングスペースの「チガラボ」にてイベントを切り盛りしてきた。終了後の歓談の場で、「北村さん、なんでわざわざ東京からここにいるんですか?」と参加者に聞かれて、一瞬どう答えるべきだが迷ってしまった。それほど複雑にこの縁が出来上がったわけで、紹介するとおそらく原稿用紙5枚分くらいになるだろうから割愛して、一言で片付ければ “人間ていいな” である。

 

ちょっと乱暴すぎるから、軽〜く説明させていただく。コワーキングスペースという単語を、最近耳にすることが多いのではあるまいか? 場所に縛られないワーカーが、気軽に利用できるフリーオフィスとでも言えばいいだろうか。個人事業主や在宅勤務OKなんて方々に便利だし、コロナによるリモートワーク推奨から需要も高まったのだろう、都内では次々とオープンしている。茅ヶ崎に約5年前にオープンしたのが「チガラボ」で、僕は「湘南・茅ヶ崎秘密基地」を開催させていただいたことから付き合いが始まった。ここの代表の清水 謙さん (昭和49年男) は今やよき呑み友だちで、前述した質問には「清水さんの友達だから」と答えた僕だった。

 

ここには “TAKURAMI (企み)” なるキーワードがある。個人のアイデアを人との繋がりで実現させていくことを推奨していて、月に一度さまざまな企画プレゼンの機会をイベント形式で実践している。つまり夢の持ち込みスペースであり、個人で悶々としているアイデアをカタチ作るために、代表の清水さんやチガラボユーザーが意見交換したり時には協業したりと、有機的な繋がりを形成してくれるのだ。なんだかこう書いていると、僕個人的にはあまり好きでないビジネス交流会のように取られそうだが、ここは湘南エリアという地域に特化している。そして何よりも、人の心の拠り所であることを前面に出していて、まずそれありきに人と人が繋がっていく。清水さんの人柄がそうさせるのだろう、僕もすっかりファンで昨日の打ち上げは美酒に酔いしれた。

 

“TAKURAMI” たちのアワードをやってみようと提案したのは今年の1月だった。これまでの数々の TAKURAMIの中から8組がノミネートされて、現在までの進捗をプレゼンする。選出された5人の審査員によって、各章を授与していくというイベントである。僕も審査員の一人ながら、MCを買って出た。で、ご覧の出立ちで切り盛りした。どんなTAKURAMIがノミネートされたのかは後述するが、いやあレベルたっけー。そしてくどいようだが、みなさん人の心ありき、そして地域ありきだからすっげー気持ちいい。アウトプットが仕事の僕だから、こうした方々のソウルをインプットできるのは最高の時間なのである。

 

結果的に、8つすべてのTAKURAMIに賞を設けた。さらに審査員によるMVPとギャラリーによる投票でのMVPで、10枚の賞状を出した。もちろん、ドラムロールありだ (笑) 。表彰のトリ、つまりレコード大賞となるのは審査員MVPでなく、投票MVPにしたのも「チガラボ」らしい。そしてこの賞を取った那須かおりさん (後述) の受賞コメントで僕はぬぁんと不覚をとってしまった。あーあ、MC失格である。まっ、徳光さんもよく泣くからいいかなと片付けた。

 

人が人と繋がっていく。これを多く作っていくことは僕の仕事であり生き甲斐である。それを「チガラボ」はいつも教えてくれるのだ。感謝感激雨霰!!  栄養をたくさん得た今日はすこぶる絶好調だぜ。来月9日には、ここの5周年を祝う宴がある。これはオープン参加だからご興味のある方は来てみてはいかがだろう。もちろん、僕は今から楽しみにしている。

 

▲左が代表の清水 謙さんで、右が泣き虫の僕
TAKURAMIアワード 2021

主催: チガラボ
企画サポート&MC: 北村明広『昭和40年男』編集長
 
 
<TAKURAMIノミネート>
 
「4Hearts」 那須かおり さん
聴こえる・聴こえないの間にいる存在として橋渡しとなる活動を展開。スローコミュニケーション、社会企業塾 (NPO法人 ETIC.) への参加、NHKなどメディアにも取り上げられ、活動拡大中。
 
「Edible Park 茅ヶ崎」 石井 光 さん
サステナブルな農的なくらしの場として、コミュニティ菜園「Edible Park 茅ヶ崎」を運営、地元の辻堂では新たなライフスタイルを提案する住宅エリアの開発にも着手。
 
「茅ヶ崎CAD部」 木村朋道さん・近藤鉄平くん
※当日欠席
CADや3Dプリンターをつかったソーシャル・インクルージョンんモノづくりを展開。副リーダーの鉄平くんのTAKURAMIフェスでのスピーチは圧巻だった。
 
「Cheeega」 小嶋あずさ さん
茅ヶ崎の人やTAKURAMIを丁寧でクオリティの高い紙面づくりによって伝えている。広告収入が厳しいなかでローカルメディアの存続の形を模索。
 
「まちのキャリアラボ」 中村 容 さん
湘南100プロジェクトから生まれた取り組みが継続して自走化している。関わるメンバー自身のキャリアシフトも次々に起きていることにも注目。
 
「NPO法人 セカンドワーク協会」 四條邦夫さん
シニア起業でWeb制作をしていた四條さんが、地域の情報発信に悩む個人や団体のサポートのために立ち上げたNPO。
 
「路空コーヒースタンド」 Reiさん
ジェンダー認識の葛藤を越えて、社会のより本質的なことを捉えるための視点の実験を、コーヒースタンドという形で展開している。
 
「TAKURAMIサポートの取り組み」 山口 直 さん
ビジネスモデルキャンバスを使ったワークショップや個別コンサルなど、自ら足を運び関係性を丁寧に築きながら、さまざまなTAKURAMIを支援している。
 
 
<審査基準>
個人から内発的に生まれたTAKURAMIであり、個人に閉じることなく、他者へと共感や楽しさが広がっていること。妄想や構想で終わらず、実際にアクションが展開されていることを重視する。
 
①本人の意欲や行動力の強さ
本人がその人なりの動機を持って実際に行動に移していること。
 
②関わる人とのつながりやその広がり
参加する人、助けてくれる人、一緒にやる人、など関わり方や関わる人が多様なほどGood!
 
③遊び心やワクワク感
本人や周りも楽しんで活動できていること。
 
④地域や社会への影響力
活動が大きくなるだけでなく、どこかでちょっとした話題になったり、誰かが真似したり、見に来たりと、なんらかの波及効果があること。
 
⑤事業としての可能性
継続していくために金銭・非金銭による活動を支える仕組みや体制があること、その可能性が期待できること。
 
 
<審査員>
益永律子さん (NPO法人 NPOサポートちがさき 代表理事)
渡部 健 さん (NPO法人 湘南スタイル 代表理事)
近藤 充 さん (茅ヶ崎市 産業振興課)
広石拓司さん (株式会社エンパブリック 代表取締役)
北村明広さん (『昭和40年男』編集長)  MC兼務
 

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