伊藤政則さん ふたたびの登場 ~大編集後記。

 

半年前発売の vol.67 で組んだ特集『昭和イベント大全!!』の「胸焦がした熱狂MUSIC」のコーナーで、「スーパーロック ’84 イン ジャパン」について熱く語っていただけた。今回 (vol.70) は前回以上のページ数を割いて、プロローグとして8ページで登場だ。

 

ちょっと脱線ゲームながら、“台割” と呼ぶ本の設計図は今回も楽しく悩ませてくれた。特集の導入ページの次に入っている「特選PHOTOGRAPH」をどこに入れるか、駅伝のオーダーを組む青学の原監督のごとく散々迷った。セレクトした写真がカッコよすぎる6ページで、うちとしては珍しくあまり詰め込んでいない見せるページだ。他は得意のギュッとしたページが並ぶから、中途半端に挟むよりもガツンとオープニングでいったほうがいいかなとある日閃いた。扉からのど頭8ページはまず「ああ、かっこいい」作戦である。僕は今回、ハードロック/ヘヴィメタルに夢中にはなっていない方を読者に巻き込みたいと編集部に伝え続けた。それを考慮すればするほどこの配置となる。これでいいのだ。

 

今回のページ立ては、扉が延々8ページ続くという感覚でサクサクっとめくっていただく。そして現れるのが今回の特集の肝と言っていいだろう、タイトルにもつけられたとおり “メタル・ゴッド” 伊藤政則さん の登場である。ハード系のジャンキーでなくとも、彼の名を知る者は多いのではなかろうか。’70年代よりライナーノーツの執筆を始め、ラジオDJ や各種媒体で活躍していたし『夕やけニャンニャン』にも出演していた。ちょうど一回り上の昭和28年男だから、もう古希が見えてくるお歳であるが、若い。このシャツとジャケットをあなたは今キメられるか? 同世代諸君、このページの写真を見て自分たちの教訓にしようじゃないか。

 

8ページにわたって、’70・’80年代のハードロック/ヘヴィメタルとはなんぞやと説いてくれている。まずはこれを読んでいただければ、今回の特集はグーンとおもしろくなるはずだ。伊藤さんも、ハード系ロックの発展を時間軸で語ってくれるサービスぶりで、専門的というよりは俯瞰とその中に潜んだ情熱や現象といった、まるで『昭和40年男』節に付き合ってくださっているような展開で感謝感激雨あられである。

 

しつこい巳年丸出しで恐縮だが、今回の制作はハード系ロックを知っている程度の読者さんがおもしろいと思ってもらえる一冊を目指した。そしてあのビッグマーケットが日本にあったのは、情熱ありきだったことを全体を通して掘り起こした。そこから “明日への元気と夢” を見ていただくという、まさに『昭和40年男』のコンセプトまんまの傑作だと抱きしめている今日だ。ほーら、買わなくちゃ!!
 

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1件のコメント

  1. 昭和50年生まれですが、買っちゃいました。伊藤さんは確信をついた答えを連発で、なるほど!と思うことが多々ありました。高崎さんが選ぶラウドネスのアルバムは、なかなか聞けない質問だと思いました!         

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