10月10日。
赤坂のバーへと撮影に出かけた。
高橋が担当している“家呑みへの招待状”に使用するカットと、
俺のページ“今宵、ひとりのバーにて”のカットを撮る。
俺はカメラマンへと変身した。
なじみの女性バーテンダーに丸氷を作ってもらうシーンを、
獲物を狙う鷹のような目(ウソ)で狙う。
「じゃあ、お願いします」
ファインダー越しにみるみる角が取れていく見事なテクニックに感心しながらも、
シャッターを切りまくった(P128参照)。
OK。
「初期のライダーで藤岡さんが中に入っている写真をお借りしたいです」
「あまり状態はよくないですが、ここから選んでください」
専用ビューワーの使い方をレクチャーしてもらい、選び始めた。
周りを見回すと、何台ものパソコンで同業者らしき人たちが同じ作業をしている。
情報の蓄積というのはこうしたものなんだなぁ。
感心しながらも1枚1枚写真を開いていく。
懐かしく、楽しい作業である。
かなりの枚数の中から今回使用した4点は、
ベストチョイスだという自負がある。
とくに怪人ものを、多数あるカットのなかから
このセクシーショットを選んだのはさすが!
スケベオヤジ全開なのである。
10月9日。
この日の手帳には
「原稿最終」
の文字がある。
しかもケツにはご丁寧に”!”が2個も付いている。
本当に自分なりにはキチンと組み立てているんだなぁ。
ここからは全体のチェックに回ろうという気持ちがみなぎっている。
が、計画通りに行くわきゃーない。
まだ残っているし、
トラブル続きで手配が遅れていた
仮面ライダーの写真にやっとメドが付いた。
というわけで、この日は写真のセレクトである。
ここら辺を任せられる編集部員がいないことも、
全体の遅れの理由である。
当時の空気を知っている者が
選ぶことが重要となると、俺の出番となるのだ。
うー、原稿書きたい。
そんな気持ちを抑えつつ、
久しぶりに太陽の光をあびながら銀座の東映へと向かった。