昭和40年男のたわごと~創刊へのカウントダウン

雑誌創刊とは? 睡眠時間が極端に減り、ストレスで腹が減るから食いまくって太るという、恐ろしい仕事である。頭のなかでいつもうごめいていて、夜な夜な夢にうなされたりする。でもなぜか、ワクワクしちゃう自分がいたりもする。昭和40年男である編集長が、そんな第1号創刊への日々を振り返り、赤裸々にセルフレポートするこのコーナー。さあ、どうぞみなさん、笑ってやってください。

第27話 3発目の台割。(2)

2009 年 10 月 18 日 編集長 コメント募集中

この段階では、
タイトルの候補とか企画の雰囲気とか
キーワードもメモ書きしていくのが、俺流のやり方だ。


今回はこのブログにお付き合いいただいている
心優しき皆様のために
この俺の才能(そんなのないだろが)が
すべて詰まった台割を公開しちゃいます。
台割おーっ、パチパチ。


これがー、


8月17日に作ったー、


3発目のー、


台割でーす。



ジャジャン!!

第26話 3発目の台割。(1)

2009 年 10 月 17 日 編集長 コメント募集中


雑誌づくりの現場でもっとも使われる単語かも知れないな。
「まだできていないの、台割?」
「台割もないのに作業できませんよ」
これは編集長いじめの実用例。


「ちゃんと台割見ろよ、前後もよく考えてさっ」
これはクリエイティブマインドを全開にした実用例。


これ、正確には台割表というと思うが、
要は本の設計図のことだ。
何ページ目にどんな企画が何ページ続くという
計画を書き込んでいくものだね。


今回の創刊はラフながらも台割を組むのが早かった。
一発目が7月10日だからね。
それだけ今回の挑戦にビビっているということでもある。
そんなチキンな俺ができることは、
とにかく台割を早くどんどん完成型に近づけること。
手帳にも「台割!」の文字がちょくちょく書き込まれていく。

第25話 夏休み。

2009 年 10 月 16 日 編集長 コメント募集中


世間は夏休みに突入した。
だが40年男は思う。
夏休みとは
7月20日に通信簿をもらって始まり、
8月31日の夏休みの宿題を追い回して
はじめて夏休みと呼ぶのだ。


社会に出てからというもの、
ほとんど夏休みというヤツを体験していないことの
負け惜しみに聞こえるかも知れないが、
たかだか9連休ごとき。
んなモンは夏休みじゃねえー。


ほら見ろ、高速道路は渋滞じゃないか…。
と、取材に向かう東名高速で吠えている俺の思考は、
ずいぶんと壊れかけていることはいうまでもない。
しかもこの取材は、我が社得意のバイク雑誌のためである。
兼務に兼務を重ねて、
零細企業トップは今日も走り回る。


でもね、これらがあるから
次々と創刊のパワーが生まれてくるのは間違いない。
少なくとも、現場にいられることは、
ジャンルはどうあれ編集者マインドがガリガリ動くものね。


いっこうに動かないクルマの中で、
そんなことを考えているのだった。


そしてまたひとつ、大きな夢を自分の中に加えた。
7月20日から8月31日まで、夏休みを取ることじゃー!!
その日が来るまで、
一般社会人が取るような
こぢんまりとした夏休みなんかいらないのさっ。

第24話 シオンのライヴ。

2009 年 10 月 15 日 編集長 コメント募集中

 
8月8日、夕方。
日比谷野音でビールを呑んでいる。
そんな余裕あるのかと
自分で自分につっこみながらも、彼の登場を待っていた。


出版に限らず、表現とはアウトプットの連続である。
その源泉となるエネルギーをインプットしていかないと
枯渇するのは当然のこと。
だが、時間はできる限り仕事につぎ込みたい。
このせめぎ合いが、いつも課題となってのしかかってくるのだ。


たとえば、つまらない映画に2時間使うとすごく後悔する。
愚痴とか悪口いってるヤツと呑むと、もっともっと後悔する。
上質なインプットタイムを求めて吟味しながら、
ひとりの時間を過ごしたり、
こうしてライヴに出かけるのはとても重要なことだ。
と、無理くり自分に言い聞かせている気がしなくもないが。


特上のライヴは2時間たっぷりで、
ものすごく元気をもらったよ。
“マイナスを脱ぎ捨てる 新しい朝を迎えるために”
涙でシオンが見えないよ。
だってそれ、俺に向けて歌ってくれてるでしょ。
と、どこまでもおバカな昭和40年男なのさ。


マイナスを脱ぎ捨てる

第23話 アンヌ隊員。

2009 年 10 月 14 日 編集長 コメント 1 件

 
月が明けて8月7日、俺は調布の街を汗びっしょりで歩いていた。
今日はヒーロー特集で取り上げる、
松田優作さんと親交があったひし美ゆり子さんの取材だ。
この方、昭和40年男にはこう紹介しよう、
ウルトラセブンに出演していた
地球の平和を守るアンヌ隊員だ(パチパチパチ)。


急げ急げ!
バイク乗りのくせにメチャメチャ方向音痴な俺は、
今日のインタビュー場所に選んだひし美さんの経営する店が見つからない。
たまらず電話を入れた。
「行きすぎだよ」
ライターで今回の創刊をガッチリ支えてくれている印南氏だ。
戻ること約500mで、彼が手を振っていた。


緊張するなぁ、アンヌ隊員。
でもあれから40年近くの時間が流れている。
おばあちゃんなんだろうなあ(失礼)、
どんなお姿なのかなあ?


ドキドキしながら店のトビラを開けると、
「まあ、汗びっしょりじゃない」と美しい女性に声をかけられた。
「じゃあ始めましょうか」と印南氏。
えーっ、この人がーっ、あのアンヌ隊員ですかーっ。
若すぎる、きれいすぎるよ。

  1. satoru
    satoru
    2009 年 10 月 14 日 15:00

    ズルイッ!
    ズルイッぞ!

    永遠のアンヌ隊員・・・

    今度詳しく話してね!

第22話 三味線の響き。

2009 年 10 月 13 日 編集長 コメント募集中

焼き豚屋での打ち合わせ通り、
7月29日に自分色に生きるの取材に出かけた。
インタビュアーは編集部員の小笠原だ。
さすがに高校時代の同級生をインタビューするのはつらいので、
ヤツに頼んだのだ。


「やります」
ひとつ返事で引き受けたヤツは、
今回の創刊ではかなり重要な位置にいる。
頼りにしてまっせ!
と、このコーナーでヨイショしてどうすんだ。


つうことで出かけた小さなライブハウスの控え室で、
インタビューは始まった。
詳細は創刊のお楽しみとするが、
この三味線男がおもしろいくらい江戸っ子なのである。
俺には痛いほどわかるのだが、
自分を飾る言葉をまったく持っていない。


この無骨な男から本質を引き出すのは、
若い小笠原は苦労しただろうが、
ものすごくいい経験になったと思う(たぶん)。


4時に現場入りして、
インタビューと撮影で10時過ぎまでかかった取材を終え、
居酒屋で小笠原の仕事ぶりをねぎらった。

「フォローするからいい原稿書こうな」
「はい、がんばります」

ビールを前にすればニコニコなヤツなのだ。


翌日、江戸っ子からメールが入った。
「俺は説明へたくそだ」と。
んなこたあ、始めからわかっとるわい。


塚原勝利氏
photo_Taeko Nakanishi

第21話 雑誌づくり考察。(4)

2009 年 10 月 12 日 編集長 コメント募集中

前述のとおり、根性論が最後の砦だ。
足らない才能や能力を補うのは、
熱だ情熱だとさまざまな形容はできるが、
集約されるのはどれだけの時間を注ぎこめるかである。
ところが、近代ジャパンは一部でこれを否定している。
バブル期に創出されたエリートさぼり文化が蔓延して、
いまだにそれをスタンダードにしたい連中が多いからね。


サンプル数ばかりを重視して
マーケティングできちゃったフリして
商品やサービスが生まれていったことで、
心もへったくれもないものがあふれかえった。
本気で考える時間を作らないから、
そういったデータに頼って理論武装して、
失敗するとその理由を理論武装するために調査して、
オママゴトかって笑っちゃうのである。


しかもこの調査、外注に丸投げするという体たらくがほとんどなんだから、
子供にでもわかるモンキービジネスぶりである。


昭和ひとケタ生まれの、ものづくりに従事した方たちと
酒を飲むたびに謝る。
僕ら世代は、
汗水垂らして働かなくてスミマセン。
へりくつばかりでスミマセン。
効率とかばっかりいって、スミマセン。
あなた方がつくった日本を、過去のものしたくないですよ。
がんばりますから、どうかご指導ください。
ってね。


「365日、僕たちは家庭も顧みず、開発に打ち込みましたね」
昭和ひとケタ生まれの先輩の葬式で、
心にドスンと来た別れの言葉である。


「24時間は平等」
高橋尚子の名ゼリフである。


やるぞー!!

4947616296
笑顔ですばらしい説教をもらえる、尊敬する先輩の著書だ。

第20話 雑誌づくり考察。(3)

2009 年 10 月 11 日 編集長 コメント募集中

もうひとつの音楽活動については
もうこれは神様に感謝だね(笑)。
中学生のときにエレキギターに出会ったおかげで、
現在に至るまで細々とではあるが
創作活動とライヴ活動を続けている。


曲やライヴをまとめこんでいく感性を
13歳のときから自然と身につけてきたことが
俺の最大の武器だろうなと、これまた自己分析している。
大げさなようだけど、温かく見守ってくれた両親や
つねに切磋琢磨しあえた音楽仲間に
感謝さえしているほどだ。


と、エラソーに書き綴ってきたが、
すべてを足したところで能力不足は否めないのである。
そこで補うのが、尊敬する仲間たち。
参加を呼びかけ能力を注入してもらう。
これでやっと戦える最低限の力を装備しているといった具合だ。


それでも足りない分は、もう根性論なのである。
多くの時間と情熱を注ぎ込むことや
いいものになるまであきらめないこととか。


あーっ、泥臭いなぁ。
今度生まれてくるときには、もっとカッチョイイ、
スマートでクールな編集長になろうっと。

第19話 雑誌づくり考察。(2)

2009 年 10 月 10 日 編集長 コメント募集中

雑誌が大好きで、
書店にはほぼ毎日通い、
十分に吟味しながら買う。


ここで重要だと思っているのが
会社の経費で買わないこと。
本来、当然のことといえば当然だと思うのだが、
あまりそうしない編集長様が多いらしい。


もちろん、企画や原稿に直接関わるような
資料となる本には領収書を取るけど、
書店に行って悩みながら買う。
楽しみながら読む。
そうして日々ユーザーとしての感覚を磨いているのは、大きく作り方に影響する。


自分の知識と経験で本をつくる人間に陥らないためにも、
雑誌好きを貫き通したい。
いや、事実大好きだからね。
だから、これは努力でもなんでもなく、
自然と能力に加味されているのだと自己分析している。

第18話 雑誌づくり考察。(1)

2009 年 10 月 9 日 編集長 コメント募集中

雑誌をつくるエネルギーの源泉は、
とにかく予算と能力である。
まず予算についてだが、我が社は当然少ない。


大手出版社や最近ではテレビ番組なんかでも
予算カットが報じられているが、
そんなのと比にならないほど、少ない。
これは企画を思いどおりに進めるには大きなネガティブ要素となるが、
工夫次第というところでもある。
すると重くのしかかってくるのは能力ということになる。


だがその能力は…

ない(泣)。


才能がという意味では、ホントに平均以下だろうな。
それでも、これまで数々のヒット(ちょっとウソ)を生んだのは、
たぶん好きだからというパワーと、
長いこと取り組んできた音楽活動にあると思っている。