第97話 “大”編集後記。(6)
予算が湯水のようにあればそれにこしたことはないのも同様だが、小さな出版社にとって、そんなことは夢のまた夢だ、となると、できる限り工夫でやりくりするようになる。広告する予算がないのだったら、書店の棚が勝負になる。そこにはどんなライバルがいて手にとってもらえるようにするにはどうしたらいいのか?自分の感性を信じて深く深く考察する。つねに書店の棚でシミュレ...
続きを見る睡眠が極度に減り、ストレスで食い過ぎて太り、夜な夜なうなされる一方で、ワクワクしちゃう自分がいる。そんな創刊への日々。
予算が湯水のようにあればそれにこしたことはないのも同様だが、小さな出版社にとって、そんなことは夢のまた夢だ、となると、できる限り工夫でやりくりするようになる。広告する予算がないのだったら、書店の棚が勝負になる。そこにはどんなライバルがいて手にとってもらえるようにするにはどうしたらいいのか?自分の感性を信じて深く深く考察する。つねに書店の棚でシミュレ...
続きを見る『昭和40年男』に話を戻そう。今回、この本を『北村マガジン』といった外部スタッフがいた。んなこたぁないよ、みんなの力でつくりあげたのだからって、以前ここでも書いたとおり。だけど、自分の信じた本にしたことは確かだね。暑苦しくて、押しつけがましくて、泥臭くて、センスがまったく香らない。同じテーマでもっといい本にできる人はたくさんいることでしょう。でも...
続きを見る歌もまったく同じで、人様から「よかった」と褒めてもらえるとものすごくうれしい。ただ、“売れる”というベクトルにだけ自分をゆだねてはいない。歌も雑誌も生き物なので、それだけになると勢いのある仕上がりにはならない(はず)。ふれている人たちが、なんとなく好きじゃないというへんてこな印象を持つ(はず)。って、30年歌ってきて全然売れたことないのだから、エラ...
続きを見る「いろんなことをやっているんですね」と、言われることがある。いつもヤレヤレと心の中で思う。「んなこたぁねえんだよーっ!!」と、心の中で叫んでから「いやぁ、そんなことないですよ」とヘラヘラ笑って話をそらす。本気で興味がある人だったり、本気で付きあっていきたい人にはキチンと説明する。が、興味本位でテキトーに聞いてくる人に説明したところで、お互いに時間が...
続きを見るというわけで長い長〜い編集後記である。トートツだが、幸せである。文章を書く。雑誌をつくる。歌をつくる。バイクがたくさん売れるようにプランをつくる。デザインの相談を受ける。年に1回だけなんちゃってランナーに変身して、フルマラソンを走る(なんのこっちゃ)。自分が一所懸命になれて、そんでもってうまくいくとそれは大きな喜びですっげーうまい酒を呑む。うん、幸...
続きを見る創刊から2ヶ月が過ぎようとしている現在まで、よくこのコーナー(創刊へのカウントダウン)を引っ張ってきたなと自分でも感心するが、とにかくうまい酒を呑んだ。ものすごくいいライヴをやったとき(あっ、俺、本業ミュージシャンなんで)くらいうまかった。そして11月24日(大安)に次号が出ることを決定させて、編集会議を開いたものの例によって例のごとく細々とした仕...
続きを見る支持されなかった本はダメ。つたない出版人生でさえ、そのくらいのことはわかっている。テーマや切り口、コンセプト。そしてそれらを1つの雑誌としてまとめ上げる編集長たる俺のセンス…。いろんな要素が相まって結果が出る。残酷だけど結果は売れるか売れないかであっていいか悪いかではないのだ。もちろん、悪いもので売りたいとは思わないよ。自分が信じるいいモノへ向けて...
続きを見る本当に売れるだろうか?でき上がってきた雑誌を最初に手にしてしばらくかわいがった後に出てきた不安である。この段階になっておかしな話かも知れないが作っている最中は売れると信じて突き進んでいるから今日ここで至った気持ちよりラクなのだ。必死になってがんばっていればいいのだから。でも、今手にした本が書店に並んでしまうと俺が売るためにがんばれる要素は限りなくゼ...
続きを見る10月26日。印刷所から“昭和40年男”の完成品が届いた。さっそくページをめくる。何度もチェックした原稿だしページの順番に並べてリズムや流れのチェックも繰り返してきた。なので、次のページ展開と内容が完全に頭の中に入っていて、読者として楽しめないのがちょっと残念である。うーん、かわいい。自分の中から生まれた、まったく類似誌のない本なのだ。かわいくて...
続きを見るチェックは終わった。制作の作業台にすべてを託し出かける。ジーンズからスーツに着替え、編集長からスーパーハイパービジネスマンに変身だ。朝の清々しい空気と、降り注ぐ太陽の光がまぶしい。新幹線に乗り込みクライアントが首を長くして待っている、西へと向かった。「みんな、あとは頼んだぞ、行って来ます」疲れは限界をはるかに通り越しているのに、気にかかって眠れな...
続きを見る