【S40News!】キヤノンのフラッグシッププリンター登場。

キヤノンは、A3ノビ対応のプロフェッショナル向け最上位インクジェットプリンター『PIXUS PRO-1』を2012年6月より発売すると発表した。価格はオープンだが、同社オンラインショップでは12万8,000円で発売する。

プリンターでは同社とともにシェアを二分しているエプソンが存在する。そして写真プリントの分野では、長らくエプソンがプロ・ハイアマチュアを中心に高い評価を得てきた。しかしながら、いよいよキヤノンの本気が垣間見える機種の登場となった点で注目の集まる製品といえる。

インクは12色。全面の左右パネルより交換する

やはり最大の特徴は、12色の新インクと大容量インクタンクの搭載だ。特に黒系インクが5色もあり、モノクロプリントの美しさに注力したことがうかがわれる設定になっている。これによって深みのある黒をはじめ、暗部の濃淡の微妙な違いを、より鮮明に、それでいて粒状感のない滑らかな表現ができるとしている。さらに、新たに採用するクロマオプティマイザーと呼ばれるコーティングをインクの上から打つことによって、プリント表面のインク間の段差を低減して均一な光沢感、そして表面に反射する光量を抑え黒濃度を向上するというあらたな仕組みを搭載。反射光により、グレーの印字部分が玉虫色の光沢を帯びて見えてしまったり、作品に映り込んだ照明光に本来とは違う色味が付いて見えたりするブロンズ現象を抑える効果も発揮し、意図したとおりの表現を描く、安定した高画質プリントが可能だという。

また、高画素化するデジタル一眼レフに対応するため、1200ppi入力に対応。これにより、人物の髪の毛や、建物などの直線部分がギザギザにプリントされてしまうジャギーを抑制し、従来に比べてなめらかで解像感の高いプリントに仕上げることができる。最高解像度は4,800×2,400dpiで、ノズル数はPIXUS Pro 9500 Mark IIの768ノズル×10色から1,024ノズル×12色に増加した。インク滴は全弾4pl。本体サイズは695×462×239mm。重量は約27.7kg。

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