チャボさんのインタビュー。

昨日に続いて発売直前に迫った次号のPRをさせていただく。特集タイトルを『熱源』として、昭和40年男がなにによって熱を帯びたのかを紐解いている。ド頭を飾ったのがRCサクセションで、特集内でも最大の8ページを割いた。前半はディスコグラフィとともに我々とRCの関係を再探訪し、後半はチャボさんにあの頃を振り返っていただいた。

武道館で、横浜スタジアムで、そして、レコード、CD、ビデオから、彼のギターにどれほど感動をもらってきたことか。その本人が目の前にいた。長く憧れ続けた男が目の前で話していた。この企画実現が決まるずっと以前に、ここで展開している『懐かしの名盤ジャンジャカジャーン』で書いた通り、僕は完全なるRCジャンキーだった。正直に告白すると、活動休止後の2人にはそれまでのような興味が持てなかった。チャボさんのギターに乗っかったキヨシローさんが僕にとって痺れるのであって、ミックジャガーのソロアルバムにまったく興味が持てなかったのと同様、僕にとってパーフェクトなセットだったのだ。

休止後しばらくして、北海道の草原で2人っきりで演奏した番組があった。ファンなら見た方も多いことだろう。僕は録画して何度も涙を流した。ちょうどキヨシローさんの『サラリーマン』が流行った直後で、この曲を2人で演ったのはやっぱりカッチョよく、コンビの魅力を再確認したのだった。そしてなんてったって2人による『君が僕を知ってる』には泣かされた。この曲への思い入れについては、インタビューをじっくりとご覧いただきたい。

キヨシローさんとの想い出を引き出すのには、インタビュー前はビビっていた僕と担当の金子だった。相当深いとわかっている傷口に、他人が土足で入り込むのだから。だがチャボさんは、つらい想い出になってしまった過去をめいっぱい語ってくれた。彼のきれいな心に触れながら、何度も涙をこらえた僕だった。いや、ちょっとこらえきれない場面もあったのは、恥ずかしかったな。

このPRや昨日の表紙を見て、RCファンだからとネット予約してくれるのはうれしいのですが、できれば書店でしっかりと吟味して、全体のパッケージとして価値を感じてもらい、レジへと運んでほしい。何のためのPRじゃと思われるかもしれないが、すべてのページに同様のエネルギー注ぎ込んでつくった、僕たちの熱の固まりを感じて購入してほしいのだ。売れるための本づくりをしているのでなく、結果として支持される本を作っているのは、あの頃RCサクセションが叩き込んでくれた精神である。子供だましの、モンキービジネスとキヨシローさんが何度も叫び、チャボさんがリズムを切り刻んでいるのを聴きながら、オレたちは思春期を駆け抜け、今ビジネスシーンにいるのだ。儲けたいし、売れたい。もちろん本音だ。でも、RCだけで引っ掛けて売れるのは本意でなく、RCを含めて、様々な情報が詰め込まれた宝箱を評価してもらいたいのだ。あと4日後に、書店で勝負を決めましょう。これまでも僕たちの熱を信じてくれているファンの方々は、どうぞネットでお気軽にご購入ください。期待は裏切らないものだという自信はありますから。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. 昭和40年女です☆
    RC特集、ありがとうございます!
    ネットで予約しました!!

    • 予約ありがとうございます。僕の同級生にも熱烈な女性ファンが何人かいましたよ。男目線で考えると女性受けしないように感じていたあのころですが、今はわかるなあ。

コメントは受け付けていません。