第91話 やったやった、届いたぞ〜。(3)

支持されなかった本はダメ。
つたない出版人生でさえ、そのくらいのことはわかっている。
テーマや切り口、コンセプト。
そしてそれらを1つの雑誌としてまとめ上げる編集長たる俺のセンス…。
いろんな要素が相まって結果が出る。

残酷だけど結果は売れるか売れないかであって
いいか悪いかではないのだ。
もちろん、悪いもので売りたいとは思わないよ。
自分が信じるいいモノへ向けて、まったく手を抜かずにやってきた。

そう、やりきりましたよ。
自分の実力は現時点でこれですとハッキリと言える。
反省点はたくさんあるし
まだまだ努力しなければならないなと思わされたけど
とにかくやりきった。
こんなにすがすがしいモノなんだね。
いつも100%で仕事していると思っていたけど、
どこかで経験に助けられている自分がいたことに気づかされたのだ。

こう綴っていると、まるで自分1人でつくったように誤解されるけど、
参加してくれた1人1人の熱がカタチになったのは言うまでもない。
議論を繰り返し、俺にいろんな情報や感性を
押し込んでくれたみなさんに感謝感謝である。

さあ、今日は呑むぞ。
みんなと打ち上げるのは後日にして、じっくりと家呑みを楽しみたい。
この本を縦、横、斜めから眺めながら、深〜い酒を呑む。
酔い潰れちゃってもいいのだ。

ばんざーい。
ありがとう!

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