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【懐かしの名盤】レッド・ツェッペリン『Led Zeppelin2』(4)

2011 年 10 月 23 日 プロデューサー コメント

音楽と密接に生きてきた昭和40年男にとっての名盤を、各ミュージシャンから1枚、僕の独断でセレクトしていく『懐かしの名盤ジャンジャカジャーン』のレッド・ツェッペリン編の続きである。悩み抜いてセレクトしたのは『Led Zeppelin2』だ。昭和40年男が中2のときに、現役ラストアルバムとなった『In Through Out Door』をリリースして、翌年の1980年に解散してしまったレッド・ツェッペリンだから、あまり馴染みのない方も多いかもしれない。だが、ロック好きであれば、ギリギリでもリアルタイムで立ち会えたことは誉れである。

 

人生の先輩方からよく聞かされる音楽の話題に「ビートルズの来日公演を観た」とか「フォークゲリラに参加した」、「ホテル・カリフォルニアをリアルタイムで感じた」などがある。こうした音楽シーンにおける時代自慢の中で、僕が最もうらやましいと思うのが「レッド・ツェッペリンの来日公演を観た」というものだ。僕たち昭和40年男は「レッド・ツェッペリンの解散に立ち会えた」かな。うーむ、ちょっと弱いなあ(笑)。

 

これまでツェッペリンの悪口ばかり述べてきたこのシリーズであるが、それも愛の大きさゆえ。僕にとって、理想とする演奏力を持っているバンドは、ツェッペリンとポリスなのだと断言する。緻密さが鼻につくから好みからはちょっと外れるが、もうひとつはトトかな。ワールドベスト3なのである。ここで尺度としているのは、このメンバーでなければ出せないというくらい奇跡的でリズムを刻んでいて、リズムだけでなく演奏全体にグイグイと突進力とかすごみがあること。うーん、わかるようなわからないような。この尺度ではディープパープルやエアロスミスなんざ子供のごときなのである。だがもちろん、好き嫌いでいったら、両者とも大好きである。ここでいいたいのは、あくまでロックをロックとして演奏するということの根本でのことであり、そこにも若干の好みが入ってしまっているからあまりロジカルではないが、頷いてくれる方もたくさんいるのではないだろうか? 彼らの演奏を聴いていると、ニヤけてしまうほどの幸福感を感じてしまう。こんな奇跡的な演奏ってあるんだなと。

 

たとえばディープパープルはセッションバンドなんだと、いつからか感じるようになった。それは悪いことではないが、ツェッペリンを聴いた後には聴けない。つまらなく感じてしまうのだ。ツェッペリンとポリスの直後に聴けるロックアルバムは僕にとって存在しない。だから聴く時は一気に2〜3枚パワープレイする。くどいようだがこれは演奏力という意味であって、たとえば歌唱という切り口ではディランの『Highway 61 Revisited』や『Bionde on Blonde』なんかの直後は、なにも入って来なくなるということと一緒だ。

 

ツェッペリンはシンプルな構成のバンドである。メンバー全員が自分のノリを自分の思うがままに押し出して、それが高次元での協調を生んでいるのだ。演奏力という点で、ポリスとトトの名も挙げたが、両者は絶対的な支柱がドラマーである。ツェッペリンもジョン・ボーナムという独自のグルーブを持つ天才的なドラマーがいるが、ドラム主導で形成されるバンドリズムではない。4人全員がそろって唯一無比であり、1人でも欠けたら120%不可能なリズムを刻み付けるのがツェッペリン最大の魅力であり、ジョン・ボーナムが亡くなってしまった瞬間に解散になってしまうという弱点ともいえるかもしれない。ロック界広しといえど、これほどの必然で結びつけられ構成されたバンドはひとつもないと思う。奇跡的な結びつきだったからこそ、70年代のロックシーンに革命を起こしたのである。続く

 

  

  1. avatar
    山本康夫
    2014年 9月 21日 18:16 | #1

    理想とする演奏力を持っているバンドは、ツェッペリンとポリスなのだと断言する。緻密さが鼻につくから好みからはちょっと外れるが、もうひとつはトトかな。ワールドベスト3なのである。ここで尺度としているのは、このメンバーでなければ出せないというくらい奇跡的でリズムを刻んでいて、リズムだけでなく演奏全体にグイグイと突進力とかすごみがあること。うーん、わかるようなわからないような。この尺度ではディープパープルやエアロスミスなんざ子供のごときなのである。だがもちろん、好き嫌いでいったら、両者とも大好きである。ここでいいたいのは、あくまでロックをロックとして演奏するということの根本でのことであり、そこにも若干の好みが入ってしまっているからあまりロジカルではないが、頷いてくれる方もたくさんいるのではないだろうか? 彼らの演奏を聴いていると、ニヤけてしまうほどの幸福感を感じてしまう。こんな奇跡的な演奏ってあるんだなと。

    悲しいかな、同感です。(黄金期のイエスとリトル・フィートも入れちゃう私です)

  2. ありがとうございます。僕とまったく同じ捉え方をしてますね。激しく共感です。

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    プロデューサー