【S40News!】カワサキが「ZX-14R」の2012年モデルを公開。

カワサキは、大型スポーツバイク『ZZR1400』の2012年バージョンを発表した。現行『ZZR1400』は、大排気量エンジンを軽量モノコックフレームに搭載してスポーツライディングを追求した輸出専用モデルで、海外では『Ninja ZX-14R』のネーミングで販売されている。公道“最速・最強”を標榜するカワサキにとってフラッグシップモデルであり、スズキのハヤブサなどとともにメガスポーツにカテゴライズされるバイクである。今回はエンジン・車体・装備とも多くの箇所が変更され、大きなモデルチェンジとなった。国内向けのモデル名も、“ZZR1400”から“ZX-14R(フォーティーン・アール)” に変更される。

注目されるスタイルだが、現行モデルが持つ強烈な個性を継承しつつ、近年のカワサキデザインが盛り込まれたもの。とくにライト形状にその傾向がみられる。

パワーユニットは、排気量1,441ccとされ現行モデルの1,352ccから89ccアップ。気になる最高出力に関しては、現在のところ発表されていないが、ラムエアなしで200馬力以上は間違いないだろう。また、今回はトラクションコントロールが追加となっている。カワサキ車ではすでに『1400GTR』『ZX-10R』に採用されているが、『ZX-14R』では新たに3モードのトラクションコントロールが採用された。3モードのうち2モードは、車両を前に進ませるためのモードで、いうなればコーナリングでタイヤを滑らせながらもスリップすることなく前進させるようなモードである。3つ目は安全性を考慮して、急激なスリップを抑制するようなモードで、たとえば雨天時のマンホールなどでタイヤがスリップするのを抑制させるような働きを持つ。なお、オフにするとこれらのシステムが解除され、トラクションコントールを装備していない状態と同じになる。この他、2モードのパワーモードとバックトルクリミッターが追加されているのも特徴だ。

一方、車体にも大幅な変更が加えられた。フレームは前モデルのモノコックフレームから約60%を新しい設計としている。ホイールも軽量化し、重心位置を低重心化することで、ハンドリングや取りまわしに軽快感を持たせた。さらにタイヤはブリヂストンの新作であるバトラックスS20を採用。最先端を行くスポーツラジアルタイヤをいち早く標準装備する。タイヤサイズはフロントが120/70-17で、リヤは190/50-17。

装備も充実しており、グラブバーの両サイドには荷掛けフックが装着され、テールカウル両サイドにも収納式荷掛けフックが取り付けられる。さらに液晶パネル表示の切り替えは、左右ハンドルに装備されるスイッチボックスで全て可能。またシフトインジケーターランプも装備され、点灯回転数を7,500rpm〜1万1,000rpmの間を100rpmごとに、任意で設定可能だ。インジケーターランプの明るさも3段階に調整できる。

まさに現代のスポーツバイクの最高峰と呼ぶにふさわしいモデルといえる。カラーリングはメタリックスパークブラックとゴールデンブレイズドグリーンの2パターンが用意される。

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