世界グランプリ取材。

今日はツインリングもてぎに出かけてきた。バイクロードレース世界グランプリの取材である。TVでも生中継されたのだけれど、見たかな?

さすが最高峰のレースとあって、会場全体を華やかな空気が包み込んでいた。バイク業界で働く僕にとっては、ちょっと誇らしい気分でもある。本誌『昭和40年男』の読者で、浅草秘密基地の常連でもある番長が会場にいたので写真に収まってもらった。さらにタメ年レーサーである鶴田さんも会場で発見したので、ツーショットだ。2人とも仕事でなく観戦を楽しんでいたのはちょっとうらやましいな。まあ、仕事とはいえここに来られただけでもうれしいことだ。世界中からレース関係者と報道陣が集まっていて、僕が戦うプレスルームも世界の国からこんにちは状態である。

残念なことに今年は空席が目立った。それもそのはずで、まずはもともと春の開催が震災の影響で延期となってしまったことの影響が大きい。サーキットがある栃木県の茂木は、震度6以上でサーキットそのものが破損してしまったのである。加えてレーサーたちが来日したくないと言い出した。福島の原発事故に反応したのである。海外から見たらこの小さな国すべてが放射線に汚染されていると感じてのも仕方ないのかもしれない。ましてや隣の県なのだから。開催できないのではないかとの噂が、まことしやかに業界内に流れ、そのままユーザーにも伝わっていった。高いチケットを買って(番長のZ席4日間通し券で14,000円!!)お目当てのレーサーが来日しなかったら、ドブに捨てるようなものだ。結局、トップカテゴリーの全選手が来ることが確実だと伝えられたのは、開催1ヶ月前を切っていた。とまあ、開催までの経緯は残念ではあったが、来た観客はおおむね満足のいく1日になったはずだ。ちょっとアクシデントが多すぎた展開になったが…。

ライダーたちは全員来てくれたものの、説得に手間取っただろうことは想像にたやすい。またメーカーから聞いた話では、イタリアのジャーナリストは1人しか来ていないとのこと。言われてみればプレスルームはあきらかに人が少なかった。残念ながらこれが事実である。震災と原発事故は、こんなところでも影響しているのだ。

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