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セシウムさん報道に怒り。

2011 年 8 月 7 日 プロデューサー コメント

アナログ放送でテレビから離れた方が多い。予算の問題やデジタルへの移行を理解できていなかったりといった理由の他、意外と多いのは必要ないからという声だ。くだらない番組ばかりを垂れ流しているのは、スポンサー収入が減ったゆえ苦肉の策だと助け舟を出すことができるかもしれないが、報道に関しては弁護の余地はない。テレビ局が既得権益に守られているのは、報道という責務を負っているからであり、公共性を持っているからである。ところがだ、スポンサーにがんじがらめに縛られて骨を抜かれた報道ぶりは、今回の東電への甘い甘い攻めっぷりでうんざりさせれた方も多いだろう。ネットから真実が見えてくる場合が増えてきて、筑紫哲也さんがかつて「ネットは便所の落書き」と言ったことが懐かしい。今やテレビ報道こそ虚偽にあふれたものと解釈される場面が多く、これも筑紫さんの言葉で「TBSは死んだ」と言ったことがあったね。

 

僕はテレビ大好き人間であるから、残念でならない。テレビマンたちの気概はどこへ行ってしまったのか? そんな昨今を憂いていたところに『怪しいお米セシウムさん事件』が起きた。リハーサル用に作ったダミーのテロップが手違いで流れたと説明しているが、こんなダミーが存在することがそもそも狂っている。外部の制作スタッフが作ったとのことだが、テレビの世界にいる人間がこんなひどいものでリハーサルをしたというのだ。大問題である。「誰だー! こんな心ないダミー作りやがったのは!! 冗談じゃ済まないぞ! 出てこい」と現場は騒然となり、リハーサルなんか行なわれるはずがない。これが電波の世界で生きる者の普通の感覚であるべきではないのか。誰がダミーを作ったかでなく、そこに何人ものテレビマンがいて、こんなひどいテロップに怒らない現場であることが問題なのだ。ここにテレビの凋落が見えてくる。

 

国民はテレビ業界の思惑であるデジタル化につき合わされたうえ、気概のない報道を見させられ続けている。そして被災からの復興へとズタズタになりながらがんばる岩手の方々の心を、深く傷つけた。我々は多いに怒りをぶつけていくべきだ。テレビマン全員が腐っているわけじゃない。きっと今をなんとかしたいと思っているテレビマンも多数いるはずだ。我々視聴者が声をあげることで、彼らが立ち上がることに期待したい。

  1. avatar
    kura
    2011年 8月 7日 20:08 | #1

    同じ意見です。
    あんなものでリハーサルをして怒る人がいない・・腐っていると思います。
    一体いつからこんな腐ってしまったんでしょうか・・。
    悲しい事です。

  2. 今さらながら返事を…。いつもメッセージありがとうございます。悲しいですよね。だから僕らは頑張りましょう。

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    プロデューサー