【S40News!】BMWが2つのコンセプトモデルを発表。

BMWは、パーソナル・モビリティのサステイナビリティ(持続可能性)と新たなニーズの変化に直に応えるサブ・ブランドとして、BMW iを立ち上げることを発表し、そのコンセプトモデルとして2つの車両を公開した。

『BMW i』について、温暖化をはじめとする環境問題や社会・経済環境の変化に対応したモビリティの開発を主眼においているが、車両開発にとどまらず、サービスの提供にも言及。パーソナルモビリティの新たな価値の提供によって、同社は新たな顧客層開拓も図りたい考えだ。こうしたコンセプトに基づいて発表されたのが『BMW i3コンセプト』と『BMW i8コンセプト』の2車で、前者は都市部での使用に最適化した車両、後者は持続可能で現代的なスポーツ・カー構想を具現化したものとしている。

『BMW i3コンセプト』は、都市部の生活において汎用的な使用に求められるコンパクトモデルで、画像で見るかぎりはヴィッツやフィットなどのリッタークラスと同等か、ひとまわり小さな車体を持つようだ。モーターを駆動源とする電気自動車で、内燃機は搭載していない。軽量な車体と極限まで最適化されたエネルギー効率がポイントのようだ。バッテリーの配置も考えられており、低重心で最適な重量配分を実現したとされている。

さらに1回の充電での走行距離をかせぐため、運転中にエネルギーを回生する機能のほか、航続距離延長機能として『ECO PROモード』も搭載。ECO PROモードをONにすると、すべての車両機能が最大効率で動作。ドライバーのアクセル操作に対して、要求出力を制限したり、空調機能も可能な限り電力消費を節約される。

また、通信機能によって車外にいるドライバーとBMW i3コンセプトの間でシームレスな接続を行なう。スマートフォンからアクセス可能なリモート機能により、ボタンをタッチするだけで、ドライバーに駐車位置を知らせたり、利用可能な最寄りの充電ステーションを表示し、プレコンディショニング(予備温度調節)を作動させ、車両の現在の状態を表示することができる。一方、運転中は、インテリジェントなアシスタンス・システムが単調な市街地運転のストレスを和らげ、安全にリラックスして目的地にたどり着けるように、ドライバーを支援してくれる。

一方の『BMW i8コンセプト』は、完全なるプレミアム・スポーツカーといった風情。その低く構えた車体は、我々世代にとっては新世代の“スーパーカー”に思える。前輪をモーターで、後輪を220馬力/300Nmを発生する3気筒エンジンで駆動し、必要に応じてモーターだけで車両を駆動することもできる。2種類の駆動システムを最適に活用することでスポーツカーの性能とスモールカーの燃費を両立可能としている。こちらも徹底した軽量化が図られているようだ。

0 – 100km/hの加速タイムで5秒以下を達成しつつ、EUテスト・モードで33km/L以下の燃費をクリア。実用状態での燃費は、過酷な運転時でも14〜20㎞/L程度とする。家庭の電源から充電可能な大型リチウムイオン・バッテリーの採用により、モーターだけで最大35km走行でき、日常的な短距離移動の大部分がゼロ・エミッションでまかなえる仕組みだ。さらにドライバーがブレーキを操作するたびに、フロント・アクスルのモーターがエネルギーを最大限に回生し、エンジンの高電圧オルタネーターが必要に応じてバッテリーを充電する。

これらのコンセプトモデルの発表は、企業イメージとしての環境問題やサステイナビリティへの取り組みから、さらに一歩踏み込んだものといえる。同社は二輪でもコンセプトCと呼ばれるモーターを使った電気スクーターを発表するなど、積極的な取り組みが見られる。今回も、より実現性が高いモデルを提示することによって、パーソナルモビリティにおけるイニシアチブへの積極的な姿勢を具体的に提示したといっていいだろう。同社の今回の発表を受けて、他メーカーの動きも活発化していきそうだ。

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