えらいこっちゃ…

すごいことになってきたぞー。結構な量の担当原稿を抱え込んでいるのに、困ったことにまだまったく手がついていない。本づくり以外のルーティン作業がたんまりとたまっている上にイレギュラーの案件が舞い込んできて、もう完全にパニック状態である。副編小笠原もまったく同じ状況で、自分の原稿を後回しにして、本全体を前進させている。“自分のこ〜とは、後にする〜” (時代遅れ by 河島英五)のようなカッコいいものでなく、2人共ここのところ焦りが顔ににじみ出ている。

ざっと勘定してみると、担当している記事のうち、20ページ以上が自分が原稿を書くページだ。うーん、ちょっと多過ぎるなあ。繰り返すがまったく手がついていない。そんな風に焦りながら今この原稿を書いているのだから、なんだ余裕あるんだって思わないでね。さらに今夜は『浅草秘密基地』で大騒ぎするんだから、余裕どころか楽勝ムードなんだねっ…なんて思わないでよっ。あれもこれも大切だからやるのであって、仕事にプライオリティなんてないっす。仕事マニュアル本とかによく書いてあるのは知っているよ、今日大切だと思うものから順に書き出して上から潰していきなさいってね。理屈はわかるけど、そんな風にランク付けをカンタンにできるようなのは、逆に言ったらそんなもんは仕事じゃないでしょ。と、スーパーハイパービジネスマンを名乗っているくせに、効率の良い仕事はできないのである。

この世界に入った時、すべてが新鮮でものすごい集中力で上司の指導に食らいついていた。たくさんの言葉を手帳に書き込み、朝の通勤時に見返していた。その中に“仕事は重複して抱え、どれも丁寧に真剣に進行させること。その数が多くなればなるほどプロとしての価値が上がる”だってさ。どこまで抱えればという尺はないけど、要は本人次第なんだろうな。自分の中でこりゃーすげえって質と量の新記録をつくり続けること。うーむ、苦しい教えをねじ込んでくれた上司であるが、感謝している。

仕事にプライオリティをつけないことで、本質としては仕事に血が通い、結果としていい内容になっていくのではないだろうか。喜んでもらえるものをリリースできるのではないだろうか。そんなことを言いわけにして、今日も浅草で大笑いするつもりの僕である。

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