440円を考える。

仕事時の昼飯はほぼそば屋へ行く僕だが、たまに浮気するときはこれだ。座るなり「牛丼並盛りと卵」と元気にオーダーしてかっ喰らう。早い、安い、うまいはガキの頃から変わらず、大満足の440円である。もっと安かった時代もあるが、今だって大満足で店を出る。

僕はこのセットが440円であることを意識しながら比較検討することが多い。浜松町にある大好きなそば屋2軒ともにこれより高いが、そばが好きというひいきによってコスパに不満はない。多くのチェーン店では、この440円を基準にしてしまうから納得がいかず行かなくなる。といった具合で、僕の昼はそばかたまの浮気ということになるのだ。

会計時にはいつもいつも、必ず、絶対(えーいっ、しつこい)に考え込むのが雑誌の値段だ。『昭和40年男』の700円だったり、うちの会社が発行するバイク雑誌だったりは、牛丼&卵よりも高い価値があると思っているからそういう値付けをしている。とはいえそれは押し付けでしかなくしょっちゅう考え込んでしまう。自分で雑誌を買うときにも値段は重要な検討要素で、ついつい吉野家と比較するのだから我ながら小市民である。

小市民とはしたが、吉野家のおいしさのおかげでそんな感覚を持てていることに感謝している。本を作り始めたた頃より、気持ちのライバルは吉野家なのだから。さてさて、今日も浮気かな。

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