第36話 仮面ライダーになった男。(3)

 
1回目。
高知県に坂本龍馬記念館を作るために尽力した
橋本さんという御仁がいる。
龍馬の恰好をして寄付金集めに奔走するも全然ダメで、
死のうと決心したとき奥さんは置いて
子供だけを舟に乗せて沖に出たという話で、ツーッ。

龍馬

2回目。
かつて日本中を虜にしたレーサー平忠彦さんのインタビュー中のこと。
「なんで引退を決意したんですか?」
「狙った走行ラインを走るって、
刃物の上を寸分の狂いもなく走るっていうイメージなんですよ。
でもこの日、狂ったんです」
なんか心がもろに食らったかんじで、不思議だったな。
感動とか悲しいとかって判断する前の、反射神経涙だな。
ツーッ。

平忠彦

ええ、泣き虫ですよ。
でも今回の藤岡さんの話はね、普通泣くよ。
インタビュー記事を読んだら、
ははあ、あいつここで泣いたんだなぁと笑ってやってください。

「あのさあ、超ロングインタビューにしたいなあ」と印南。
「そうだね、しかも特集のド頭だね」

とにかくこの日の内容は、
俺がイメージする雑誌としての「昭和40年男」にピッタリだった。
本の方向性を強く確信したインタビューでもあった。
この日から藤岡弘、さんを俺は心の師と呼んでいる。

いやあ、よかったよー。
本誌を乞うご期待!!

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