成人の日の決意と怒り。

昨日はバイクメーカーの仕事始めで、うちが発行するバイク雑誌の編集長たちと雁首そろえて挨拶回りに出かけた。双方の考えを交換し合う新年の恒例行事である。そのひとつ、ホンダの青山本社は1Fがショールームになっていて、こんな風にめでたいディスプレイになっていた。

めでたいと言えば昨日は成人式で、道々で見かける着物姿の新成人たちの清々しく美しいい姿に目を奪われ続けた。そして自分たちの成人の日を思い出す。僕は当時の彼女に買ってもらった生まれて初めてのスーツを着て会場に行き、式典に参加しない多くの奴らとの再会を楽しんでいた。会場まで来ているのになんで入らず、周囲で歓談していたのだろうかと今考えると不思議だが、僕を含んだバカ者たちは授業をサボる感覚を久しぶりに楽しんでいたのかもしれない(笑)。

あの日のキラキラした感覚を大切にしながら生きていきたいですな。体はおっさんになっても、心はハタチのまんまでキラキラしていたい。夢はいつまでも捨てない。面白そうなものにはすぐに飛びつくことをいつまでも大事にしたいものだ。

と、そんな清々しい気持ちを昨夜の報道がぶち壊した。ご周知の晴れ着事件である。特別な日の気持ちをどん底にさせたと思うと涙が出るほど悔しい。楽しみにしていた本人や両親、親族の気持ちが痛いほどわかるから余計に悔しい。今朝の情報バラエティではいつものバカ騒ぎをほとんど見なくて済んだが、例年以上の怒りを覚えた。被害にあわなかった新成人たちにも、嫌な気持ちを植え付けたに違いない。フォローに回った呉服屋などのいい話が若干ながら怒りを収めてくれたのがせめてもの救いだ。

新成人の皆さん、これに懲りずにまっすぐ前を見ていこう。どんなにおっさんになってもキラキラしていよう。おそらく、同世代諸氏には昨日がうれしい祝いだった方が多くいるだろう。おめでとうございます。

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3件のコメント

  1. 過去のこの日でFacebookにあがって来ました、6年前の今日次女が成人式でした。
    朝5時に町田のホテルで着付けで家族全員3時半起きで向かったの思い出しました。
    そんな大変な思いして行ってもぬけの殻だったなんて思ったらたまんないよね。
    一生に一回の事だけにね。

    • 男の成人式と比べると一家総出の儀式ですものね。3時半とはまた大変ですが、それも想い出ですね。
      奪われた方々を思うとやはり許せないです。

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