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【S40News!】ロータリーエンジンのすべてがわかる一冊。

2017 年 12 月 4 日 編集部 コメント

マツダと言えばロータリーエンジン。その歴史をつづった本書には熱い思いが詰まっている

日本初のロータリーエンジン搭載車であり、世界で唯一乗用車での量産に成功したコスモスポーツが市販されて50年。その開発の苦難と栄光の軌跡をまとめた書籍『マツダ・ロータリーエンジンの歴史』が12月1日に発売された。

 

本書では、開発を始めた1960年代から2003年に新世代ロータリーエンジンとして登場したRENESIS(レネシス)開発までのそのロータリーエンジンの歴史の詳細をたどっている。

 

苦労して「夢のエンジン」の量産化に成功したマツダは、フルラインナップ戦略を実行し、乗用車からマイクロバスに至るまでロータリー化を図り、社運を賭けるが、その矢先に排ガス規制が立ちはだかった。これによって大打撃を受け、経営危機に陥ってしまうのはよく知られている事実だ。だが、その一方で、マツダが日本の自動車メーカーで唯一、ル・マン24時間レース総合優勝を成し遂げたことは、クルマ好き・レース好きの昭和40年男なら誰もが知るところだろう。この記録的な出来事は1991年のことだが、実はマツダのル・マン参戦の歴史は長く、1970年にはロータリーとしてはもちろん、日本製エンジンとしても初めてマツダの10A型ロータリーエンジンがル・マンを走っている。しかしながら、その後の道のりは険しく、優勝前年の90年には惨敗を喫しており、しかも、92年以降レギュレーションの変更が予定されており、ロータリーエンジンが出場できる最後の年でもあった。ラストチャンスを活かしての優勝劇の影には、メーカーが一丸となって取り組む姿勢が存在したのだ。

 

このように、マツダにとって社運を賭ける大きな挑戦となったロータリーエンジンの開発。現在でこそロータリーエンジン搭載車はラインナップされていないが、復活の噂は絶えることがない。昭和40年男にとってマツダとロータリーエンジンは言わば一心同体、マツダ=ロータリーエンジン、ロータリーエンジン=マツダと言っても過言ではないのだ。今、かつての開発とその苦難の道のりをあらためて知ることによって、”メイドインジャパン”のすごさをまたひとつ知ることになるのではないだろうか。

 

マツダ・ロータリーエンジンの歴史
2017年12月1日発売/GP企画センター編/発行:グランプリ出版/価格:2,000円(+税)

 

【目次】
第1章 ロータリーエンジンとマツダとの関係
 1-1.マツダとロータリーエンジンとの結びつき
 1-2.マツダの成長を支えたロータリーエンジン
 1-3.追い風が突然の逆風に
第2章 ロータリーエンジンの特徴と構造
 2-1.バンケル技師による新エンジンの発明
 2-2.ロータリーエンジンの主要構成部品
第3章 ロータリーエンジンの実用化に向けての苦闘
 3-1.バンケル型ロータリーエンジンの誕生
 3-2.東洋工業によるライセンスの取得
 3-3.東洋工業による実用化に向けての技術的挑戦
第4章市販開始からの動きと生産体制の整備
 4-1.続々と登場するマツダ・ロータリー車
 4-2.ロータリーエンジンの製造技術の確立
 4-3.ロータリーエンジンの計測技術
第5章 1970年代からの技術的進化をたどる
 5-1.排気問題の浮上
 5-2.オイルショックによる燃費問題の表面化
 5-3.新しいロータリーエンジンの時代の訪れ
 5-4.ロータリーターボエンジンの登場
 5-5.3ローター・ロータリーエンジンの登場
 5-6.排気サイドポート式採用の新エンジンの登場
第6章 マツダ・ロータリーエンジン車の系譜
 宇宙をイメージした先兵・コスモスポーツ
 量産開始・ファミリアロータリークーペ
 優雅に登場・ルーチェロータリー
 高性能で流麗・カペラロータリー
 スポーツキットを用意・サバンナロータリー
 1970年代のロータリーエンジン搭載車
 危機感のなかで新しい挑戦・初代サバンナRX-7
 スポーツカーらしさの追求・2代目サバンナRX-7
マツダ・ロータリーエンジンの歴史
 さらにスポーツ性を高めた3代目RX-7
 1980年代初めに登場したコスモ/ルーチェ
 贅沢なロータリー車・ユーノスコスモ
 新しいスポーツカーの提案・マツダRX-8
第7章 ロータリー車のレース活動とエンジン開発
 7-1.ロータリーエンジンとモータースポーツ
 7-2.サバンナRX-7のレース活動
 7-3.ルマン24時間レースへの挑戦・その1
 7-4.ルマン24時間レースへの挑戦・その2
 7-5.ルマン24時間レース最後の挑戦

 

 

  

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