カツ煮の奇跡。

よくぞっ、この料理を考えついたものだと感心させられる。洋食のカツとかつおだし。この組み合わせに玉ねぎの甘みが加わり、卵が包み込んだ時に我々は至福の瞬間を迎えるのだ。

このカツ煮定食は1,480円と少々お高かったがイベント会場なんてのはそんなもので、先日の『東京モーターショー』の取材時に駆け込んだ食堂でいただいた。ご飯が少なくてカツとのバランスが豪勢とでも言えばいいだろうか、リッチな気分ながら腹は満たされずこの後サンドウィッチを頬張った52歳だ。

発祥は諸説あるが、僕が好きな話は宴会で残ったカツを苦肉の策でそばつゆで煮たというもの。たまご丼がヒントだったことから、卵でとじたそうだ。大正時代のことで、今も東京早稲田に残るそば屋でのことらしい。

そば屋に入りカツ丼とそばのセットはちょくちょく世話になる。が、本当の至福はカツ煮とビールだ。餃子ビールと甲乙つけがたい対決ながら、僕は前者を好む。ミラノに行った時に郷土料理とのことでカツレツをワインで食ったが、断然カツ煮ビールの勝利だった。と、こんなことを書いていたら、そば屋で飲みたくなってきたよ。卵焼きに板わさ、天ぬきにカツ煮でガンガンビールを流し込むと、日本人でよかったとつくづく思う。今宵は繰り出すか…って締め切りですな。

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