駅弁と昭和40年男。

駅弁を語らせたらその道のプロの方や叙情的なもの書きまで、海よりも深く山よりも高いテーマである。が、なんちゃってブログですからそこんとこよろしく!!

この看板にピンとくる方が東京では増殖してるのではなかろうか。東京駅構内で連日大賑わいを見せている駅弁屋さんである。たかが駅弁、されど駅弁。ものすごく豊富な品揃えで日本中を旅できて、ライブキッチンなる店内調理で出来立ての弁当も販売している。祭としているが、ここまでやれば突っ込みどころはない。東京駅出発の出張の時はここに寄る時間を加味して組み立てるほど楽しい店舗だ。5時半から23時までという営業時間は、仕事の鬼へと変身する出張者がつかの間の楽しみを得られるように頑張ってくれているのだ。好感が持てるじゃないか。

でもいつもほぼお決まりの弁当になる。色々と悩むのだが、東京駅でなくても新横浜でも手に入る手に入れやすい深川めしになってしまうのだ。せっかくの豊富な品揃えは見ているだけになりがちでも、旅行者たちがワイワイガヤガヤと笑顔で選んでいる姿はこちらまで楽しくなってくるから良しで「迷っちゃう」と口にする方がいつもいつもいる。出張や旅に出るときは立ち寄ってみることをお勧めする。

僕らにとって駅弁とは停車駅で窓越しに買うものだった。半透明の容器に入ったお茶と、冷凍みかんなんかもつけてくれるお袋に感謝しながら、たいした個性のない幕の内弁当に舌鼓を打った。うまさの隠し味は当然ながら旅の高揚感と家族の幸せである。年に1度だけある夏休みの旅行と駅弁は切っても切れない想い出で、必需でありながらもささやかなエンタメだった。昭和の豊かな原風景である。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. ここ楽しいよね、電車旅の時は必ず寄ります(^^)
    でもバイクで米沢に行った時、せっかくだから米沢牛を食べようとリーズナブルな焼肉弁当を買ったんだけど、「東京からですか、東京駅でも売ってますのでよろしくお願いします(^^)」とか元気よく言われて、なんかちょっと虚しくなった事があります(^^;)

    • さすがっ、旅の達人はご存知ですね。
      米沢の話みたいなことはよくありますよね。僕も熊本で馬刺し食べたら東京にも支店がありますって。さらにオーストラリアの馬ですって(笑)、嘘みたいな話がありました。

コメントは受け付けていません。